第四十五話 地底湖での戦い
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さ、昨日珍しくコテンパンにやられて逃げ帰ってきたんだよね。 あんたらがやったんだろ?」
おそらく昨日撃退したサラマンダー部隊のリーダーのことだな。
アリス「で、そのジータクスさんは何故私達を?」
「ジータクスさんよりももっと上の命令だったみたいだぜ。 なんか、《作戦》の邪魔になるとか。」
キリト「作戦って?」
「サラマンダーの上のほうで何か動いてるっぽいんだよね。 俺みたいな下っぱには教えてくれないんだけどさ、相当でかいこと狙ってるみたいだぜ。 今日入った時、すげぇ人数の軍隊が北に飛んで行くのを見たよ。」
リーファ「北、」
サラマンダーと俺達の会話を聞いていたリーファがポツリと呟いた。
リーファは唇に指をあて、考え込んだ。
アルブヘイムのほぼ南端にあるサラマンダー領の主都《ガタン》から真っ直ぐ飛ぶと、現在通過中の環状山脈にぶつかる。
そこから西に回ればこのルグルー回廊があるし、東に行けば山脈の切れ目の一つ《竜の谷》がある。
どちらを通過するにしても、その先にあるのは《央都アルン》、そして《世界樹》だ。
リーファ「世界樹攻略に挑戦する気なの?」
リーファの問いに、男は首を横に振った。
「まさか。 さすがに前の全滅に懲りたらしくて、最低でも全軍に古代武具級の装備が必要だってんで金貯めているとこだぜ。 ま、俺が知っているのはこんなとこだ。 さっきの話、本当だろうな?」
アリス「取引で嘘はつかないと言ったじゃないですか。」
俺達はトレードウインドウを操作した。
トレードが完了するとサラマンダーの男は、元来た方向に消えて行った。
リーファ「交渉上手いんだね。」
アリス「いえ、これでもまだシンタローには及びません。 私はただギブアンドテイクまで持っていっただけですから。」
キリト「シンタローだったら上手く挑発して向こうがベラベラ喋るように仕組むさ。」
リーファ「へ、へー。 そうなんだ。 それより、皆サラマンダーのドロップ全部あげちゃうなんて太っ腹だね。」
サクマ「え、ガチで全部渡したと思ってんの?」
リーファ「へ?」
アリス「装備は全て渡しました。 使いませんし。 ですがユルドと回復アイテムは少し誤魔化しましたよ。」
リーファ「ちゃ、ちゃっかりしてると言うか、何と言うか。」
サクマ「それより、さっさと中入ろうぜ。」
俺達はサラマンダーとの戦闘を潜り抜け、鉱山都市に足を向けた。
中に入るとシンタロー達が待っていた。
シンタロー「よう、やっぱりお前らだったか。」
コジロウ「はい。 少しトラブルがありまして。」
シンタロー「まぁいいや。 良さげな宿が有ったからそこで一回セーブしようぜ。」
補給と、色々
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