第四十五話 地底湖での戦い
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取りをしている間にも金属音の混じった足音が大きくなっていく。
リーファ「行こう。」
頷き合い、俺達は走り出した。
一目散に駆けながらリーファがマップを広げて確認した後、俺達に声を掛けてきた。
リーファ「この一本道はもうすぐ終わり、その先に大きな地底湖が広がっているの。 湖に架かっている橋を一直線に渡れば、鉱山都市ルグル―の門に飛び込むことができるわ。 門を潜れば安全よ。」
キリト「了解!!」
リーファ(でも、どうしてこんなところにサラマンダーの大集団が。 今は、此処から逃げ切ることが先決ね。)
橋に入ると、周囲の温度が僅かに下がった。
ひんやりと水の香りがする空気を切り裂いて疾駆する。
キリト「どうやら逃げ切れそうだな。」
リーファ「油断して落っこちないでよ。 水中に大型のモンスターがいるから。」
俺たちは短く言葉を交わした直後だった、背後から二つの光点が高速で通過したのだ。
その二つの光点は、門の手前に落下した。
すると、重々しい轟音と共に、橋の表面から巨大な岩壁が高くせり上がり、行く手を完全に塞いだ。
リーファ「やばっ」
ユージオ「やっぱり、そう簡単には逃がしてくれないよね。」
サクマ「まぁ、そうだよな。」
俺達は逃げるのを諦め、壁の前で立ち止まった。
アリス「この壁って壊せますか?」
リーファ「これは土魔法の障壁だから物理攻撃じゃ破れないわ。 攻撃魔法をいっぱい撃ち込めば破壊できるんだけど、」
サクマ「まだそんなに強い魔法は使えないし、時間も無いか。」
俺達はサクマの言葉に頷き、武器を手にした。
リーファ「うん。 戦うしかないんだけど、ちょっとヤバいかもよ。 サラマンダーがこんな高位の土魔法を使えるってことは、よっぽど手練のメイジが混ざっているんだわ。」
キリト「ま、何とかなるだろ。 リーファはヒール役頼む。」
サクマ「さーて、久々に一暴れするか。」
コジロウ「肩慣らし、と言ったところですね。」
アリス「これからに備えて戦い方も知っておきたいですし。」
ユージオ「サクッ、と殲滅出来ればいいけど、」
キリト「殺ってやるか。」
全員、やる気は十分、いや、十二分ある。
リーファはヒール役に徹する為、橋を遮る岩壁ぎりぎりの場所まで退いている。
目の前では、重い金属音を響かせながら接近してくる敵集団をはっきりと目視出来る。
先頭、横一列に並んだ巨漢のサラマンダー三人は、分厚いアーマーに身を固め、右手にメイスなどの片手武器、左手に巨大な金属盾を携えている。
俺は腰を落とすと体を捻り、巨剣を後ろ一杯に引き絞り、横一列に並ぶ重戦士に斬りかかる。
キリト「っはぁ!」
気合いと共
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