第四十五話 地底湖での戦い
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ジオにそう言われ、俺は深い溜息と共にがっくりと項垂れる。
キリト「まさかゲームの中で英単語の勉強みたいな真似をすることになるとは思わなかったなぁ、俺はもうピュアファイターでいいよ。」
アリス「はいはい、泣き言を言ってる暇があるなら、最初からもう一回言って、早く覚えてください。」
キリト「あい。」
シンタロー「英単語の暗記なんて簡単だろ。」
キリト「お前にだけは言われたくない!」
サクラ「アーサーだったら直ぐに覚えたと思うけど。」
キリト「・・・確かに。」
サクマ「そう思ったなら、負けないように頑張れ。」
キリト「ウイッス。」
洞窟に入って数時間が経過していた。
オークとの戦闘も難なく切り抜け、スイルベーンで仕入れておいたマップのお陰で迷うことなく、順調に洞窟内を進んでいた。
マップによればこの先に、広大な地底湖に架かる橋があり、それを渡ればいよいよ地底鉱山都市ルグルーに到着することになる。
突然『ルルル』と電話の呼び出し音に似たサウンドエフェクトが鳴り、リーファが足を止めた。
リーファは顔を上げ、俺達に声を掛けた。
リーファ「あ、メッセージ入った。 ごめん、ちょっと待って。」
キリト「ああ」
リーファは立ち止まりウインドウを開くと、送られて来たメッセージに目を通す。
リーファ「なんじゃこりゃ?」
リーファが呟いた。
リーファ「エス、さ、し、す、うーん。」
キリト「どうした?」
リーファ「コレなんだけど。」
俺がリーファに聞いた。
するとリーファはこっちにそのメッセージを見せる。
【やっぱり思ったとおりだった! 気をつけてs】
書かれていた内容はこれだけであった。
その時、俺の胸ポケットからぴょこんとユイが顔を出した。
ユイ「パパ。 接近する反応があります。」
キリト「モンスターか?」
ユイ「いえ、プレイヤーです。 それも十二人。」
リーファ「じゅうに!?」
リーファはユイの言葉に絶句した。
通常の戦闘単位にしては多すぎる人数だ。
リーファ「ちょっとヤな予感がするの。 隠れてやり過ごそう。」
隠れようとしたその時、コジロウが思いついたように言葉を発した。
コジロウ「此処で返り討ちにしちゃいましょう。」
サクマ「お、それもいいな。」
「あ、そうでした。 その手が有りましたね。」
リーファは、俺とユウキとユイの言葉に口をポカンと開けてしまった。
リーファ「ちょ、ちょっと待って。 ここは隠れようよ。」
キリト「そう言うなら隠れるか。 でもこの人数でどうやって隠れるんだ?」
リーファ「あ、それもそうね。 じゃあ、シンタローさん達とサクラさん
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