第四十四話 妖精世界
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とな、美味しかったよ。」
リーファ「そう、良かった。」
それから残りの人達も戻ってきた。
リーファ「じゃあ、出発しましょうか。 遅くなる前に鉱山都市まで辿り着けないと、ログアウトに苦労するからさ。 さ、洞窟の入口までもう少し飛ぶよ!」
キリト「おう。」
そう言って、私達は翅を広げ、軽く震わせる。
キリト君とサクマさん、ユージオ君にアリスさんが、今まで飛んで来た森の方向に振り向いた。
リーファ「どうしたの?」
キリト「いや、誰かに見られた気がするんだ。」
キリト君達は、木立の奥を見据えている。
キリト「ユイ、近くにプレイヤーは居るか?」
ユイ「いいえ、反応はありません。」
ユイちゃんは小さな頭をふるふると動かした。
だけどキリト君達は、なおも納得出来ない様子で森の奥を見ている。
リーファ「見られた気が、って。 この世界にそんな第六感みたいもの、あるの?」
キリト「これが中々バカに出来ないんだよ。」
ユージオ「この感覚で何回もオレンジプレイヤーの襲撃に気が付けたんだ。」
リーファ「うーん、ひょっとしたらトレーサーが付いているのかも。」
私が呟くとキリト君が眉を上げた。
キリト「そりゃ何だ?」
リーファ「追跡魔法よ。 使い魔の姿で、術者に対象の位置を教えるのよ。」
アリス「便利な魔法があるんですね。 それは解除出来ないのですか?」
リーファ「トレーサーを見つければ可能だけど、術者の魔法スキルが高いと対象との間に取れる距離も増えるから、こんなフィールドだとほとんど不可能ね。」
キリト「そうか、取り敢えず先を行こうぜ。」
サクマ「そうだな。」
リーファ「うん。 じゃあ、皆、行くよ。」
私達は頷き合い、地面を蹴って浮かび上がった。
それから翅を大きく震わせ空中移動を開始した。
〜side out〜
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