第四十四話 妖精世界
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キリト「おかえり。 静かなもんだったよ。」
リーファ「それ、ナニ?」
キリト「雑貨屋で買い込んだんだけどスイルベーン特産だってNPCが言っていたぜ。」
リーファ「私、知らないわよ、そんなの。」
キリト君は、それを私にひょいっと放ってきた。
それを一息吸うと、甘い薄荷の空気が口の中に広がった。
キリト「じゃ、今度は俺が落ちる番だな。 護衛よろしく。」
リーファ「うん、行ってらっしゃい。」
キリト君はウインドウを出し、ログアウトボタンを押し、現実世界に還った。
リーファ「・・・サクマさんとコジロウさんは良いんですか?」
サクマ「流石にこの人数を残していく訳にはいかないだろ。」
確かに、現在このパーティーの人数は十人以上。
さらにそのうちニュービーが約半数。
これを残して落ちるわけにはいかない。
リーファ「そう言えば、お兄ちゃんってSAOではどんな感じだったんですか?」
サクマ「全身、黒装備で、付いた二つ名が『円卓の黒騎士』。」
リーファ「円卓?」
コジロウ「俺達の作ったギルドの名前が『円卓の騎士団』だからです。 俺達の二つ名にも円卓が入っているんですよ。」
リーファ「へぇ〜。 他には?」
シンタロー「あいつはSAOで十人しか獲得出来ないユニークスキルの持ち主の1人だった。 俺とサクマ、コジロウ、アーサー、それと茅場も持っていた。 ちなみにキリトは二刀流、サクマは二刃刀、コジロウは大太刀、アーサーは龍爪剣、俺は糸使いだった。 茅場は神聖剣だ。」
そんな事を話してたら最初に落ちた人達が帰ってきた。
サクマ「じゃあ、俺達も落ちる。」
シンタロー「俺達の残りも。」
そう言って後半の人達も落ちていった。
私が、ぼんやりと空を眺めていたら、キリト君の胸ポケットからユイちゃんが姿を現した。
リーファ「ゆ、ユイちゃん、ご主人様いなくても動けるの?」
ユイちゃんは当然といった顔で小さな手を腰に当て、頷いた。
ユイ「そりゃそうですよー。 私は私ですから。 それとご主人様じゃなくて、パパです。」
リーファ「そういえば、なんでユイちゃんは、キリト君のことをパパって呼ぶの?」
ユイ「パパとママは、私を助けてくれたんです。 私のことを俺の子供だ、娘だ、ってそう言ってくれたんです。 だから、パパとママです。」
リーファ「パパとママのこと、好き?」
ユイ「はい! 大好きです!」
ユイちゃんは、満面の笑みで私の質問に応えてくれた。
それから数秒後、キリト君がログインして戻って来た。
キリト「ただいま、あれ、何かあったの?」
リーファ「ううん、別に。」
キリト「そうか。 あ、作り置きありが
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