第四十三話 世界樹目指して
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?」
キリト「こいつは特に変なんだよ。 詳しくは後で話すけど。」
俺はユイの襟首を摘み上げると、ひょいと胸ポケットに放り込んだ。
リーファ「そ、そうなんだ。 人を求める心かぁ。」
リーファは、屈めていた腰を伸ばした。
リーファ「さ、そろそろ出発しようか。」
展望台の中央に設置されたロケーターストーンという石碑を使って俺達に戻り位置をセーブさせると、リーファは四枚の翅を広げて軽く震わせた。
リーファ「準備はいい?」
キリト「あぁ。」
コジロウ「何時でも。」
シンタロー「準備は出来てる。」
俺達が返事をして、俺の胸ポケットから顔を出したユイが頷くのを確認して、いざ離陸としようとした所で。
レコン「リーファちゃーん!」
エレベータから転がるように飛び出してきた少年に呼び止められ、リーファは僅かに浮いた足を再び着陸させた。
リーファ「あ、レコン。」
レコン「ひ、ひどいよ、一言声をかけてから出発してもいいじゃない。」
リーファ「ごめーん、忘れてた。」
ガクリと肩を落としたレコンは、顔を上げると真剣な表情で言った。
レコン「リーファちゃん、パーティー抜けたんだって?」
リーファ「ん、その場の勢い半分だけどね。 あんたどうすんの?」
レコン「決まっているじゃない、この剣はリーファちゃんだけに捧げているんだから。」
レコンは短剣を空に突き上げたが、
リーファ「えー、別にいらない。」
リーファの言葉により、よろけてしまっていた。
レコン「ま、まぁそういうわけだから当然僕もついて行くよ、と言いたいところだけど、ちょっと気になることがあるんだよね。 だから、当分シグルドのパーティーに残るよ。」
確かに、何か企んでいる感じがしたしな。
レコンが俺達に向き直った。
「皆さん。 彼女、トラブルに飛び込んでいくクセがあるんで、気をつけてくださいね。」
キリト「あ、ああ、わかった。」
ユージオ「大丈夫だよ。 僕達は何時もトラブルに突っ込んでたしね。」
レコン「それから、言っておきますけど彼女は僕のンギャッ!」
語尾の悲鳴は、リーファがレコンの足を思い切り踏みつけたからだ。
リーファ「余計なこと言わなくていいのよ! しばらく中立域に居ると思うから、何かあったらメールでね!」
そう言って、リーファは翅を震わせて飛翔した。
レコン「り、リーファちゃん元気でね!! すぐ追いかけるからねー!!」
とレコンの叫び声。
俺達も飛翔し、俺はリーファの隣まで移動する。
キリト「彼、リアルでも友達なんだって?」
リーファ「まぁ、一応。」
俺の胸ポケットから顔
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