第四十一話 妖精の世界
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で止まったレコンは目を輝かせながら言った。
レコン「すごいや、あれだけの人数から逃げ延びるなんてさすがリーファちゃん、って、」
レコンは、俺達を見て口を開けたまま数秒間立ち尽くす。
「な、スプリガンとインプ、しかもサラマンダーまで、って言うかほぼ全種族じゃないか!? なんで!?」
飛び退き、腰のダガーに手をかけようとするレコンをリーファが慌てて制した。
リーファ「あ、いいのよレコン。 この人達が助けてくれたの。」
レコン「へっ、」
リーファは唖然とするレコンを指差し、俺と木綿季に言う。
リーファ「こいつはレコン。 あたしの仲間なんだけど、キミたちと出会うちょっと前にサラマンダーにやられちゃたんだ。」
キリト「そりゃすまなかったな。 よろしく、俺はキリトだ。 こっちがサクマでこっちはシンタロー。」
レコン「あっどもども。」
レコンは俺の差し出す右手を握り、ぺこりと頭を下げてから、
レコン「いやそうじゃなくて!」
また飛び退く。
忙しい奴だな。
見てて飽きないから良いけど。
レコン「大丈夫なのリーファちゃん!? スパイとかじゃないの!?」
リーファ「大丈夫よ。 リアルで知り合いだし。」
レコン「そうなの? で、誰?」
リーファ「教えちゃって良い?」
キリト「別に良いぞ。」
リーファ「私のお兄ちゃんとその友達。」
レコン「あっ、そうなの。 それは知らなくて当然か。 あ、それと、リーファちゃん、シグルドたちは先に≪水仙館≫で席取っているから、分配はそこでやろうって。」
リーファ「あ、そっか。 う〜ん。 あたし、今日の分配はいいわ。 スキルに合ったアイテムもなかったしね。 あんたに預けるから四人で分けて。」
レコン「へ、リーファちゃんは来ないの?」
リーファ「ちょっとお礼に奢ることになってるの。 全員じゃないけど。」
レコン「えー、こないの〜」
レコンは、残念そうな声を上げていた。
リーファ「次の狩りの時間とか決まったらメールしといて。 行けそうだったら参加するからさ、じゃあ、おつかれ!」
レコン「あ、リーファちゃん。」
リーファは照れくさくなったのか、強引に会話を打ち切ると、俺の袖を引っ張ってきた。
『いくよ』っていう合図かな。
キリト「行くか。」
サクマ「おう。」
俺達はリーファの後に付いていった。
キリト「さっきの子は、リーファの彼氏?」
ユイ「コイビトさんなんですか?」
俺と俺の胸ポケットから顔を出したユイが訊ねた。
リーファ「ち、違うわよ! パーティーメンバーよ、単なる。」
ユージオ「へー、それにしては仲良さそうだったけどね。」
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