第四十一話 妖精の世界
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リト「感動したお姫様が涙ながらに抱きついてくる的な。」
リーファ「ば、バッカじゃないの!!」
私は思わず叫んでいた。顔がかあっと熱くなる。
キリト「ははは、冗談冗談。」
サクマ「今の言葉、後でアスナに教えてやろうかな。」
キリト「冗談って言ったろ!」
会話で出てきたアスナという名前でさっきの考えに確信が付いた。
リーファ「ねぇ? 失礼かもしれないけど、君のリアルの名前って桐ヶ谷 和人?」
キリト「なっ!? 何でそれを。」
リーファ「やっぱり。 私だよ。 お兄ちゃん。」
キリト「す、スグか?」
リーファ「そう。 ここではリーファって名前だけどね。」
お兄ちゃん、いやキリト君は私に全員の紹介をした。
リーファ「それで、これからどうするの?」
キリト「見ての通り初期装備の奴もいるから近くの街に行って装備を整えようと思ってる。」
リーファ「じゃあ、ちょっと遠いけど北の方に中立の村があるから、そこまで飛ぼうか?」
キリト「あれ、スイルベーンって街のほうが近いんじゃ?」
リーファ「そうだけど、お兄ちゃん、あそこはシルフ領だよ。 それも首都。」
キリト「何か問題あるのか?」
あっけからんとした兄の言葉に私は絶句した。
リーファ「問題っていうか、街の圏内じゃお兄ちゃん達はシルフに攻撃できないけど、逆はアリなんだよ。」
サクマ「そうか。 でも、デュエルを申し込めば俺達も攻撃できるだろ?」
リーファ「それはそうだけど、バカ真面目に受けてくれるかな?」
シンタロー「その時は糸で動き止めるから。」
リーファ「スゴいこと考えますね。」
キリト「ま、リアルの知り合いで観光の案内してるとでも言っとけば平気だろ。」
リーファ「それもそうね。 じゃ、行きましょ。」
〜side out〜
〜キリト side〜
俺達はじわじわと加速するリーファの後ろに追随した。
全身を叩く風圧が強まり、風切り音が耳元で唸る。
キリト「もっとスピード出してもいいぜ。」
リーファ「けど、後ろの人達は?」
シンタロー「このまま真っ直ぐで良いんだろ? 俺が連れてく。」
リーファ「じゃあ、本気で行くよ!」
俺とサクマ、コジロウ、アリス、ユージオ、サクラは、リーファの最高速度に追随した。
リーファ「うそッ!」
ユイ「はうー、わたしはもうだめです〜。」
ユイは俺の胸ポケットにすぽんと飛び込んだ。
アリス「あれですか?」
アリスが指差した先には、色とりどりの光点の群が姿を現した。
シルフ領の首都《スイルベーン》と、そのシンボルである《風の塔》だ。
街はぐんぐん近づいてくる。
リーファ「
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