第四十一話 妖精の世界
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。 左手を立てて、握るような形を作ってみてください。」
俺は、再び肩に乗ったユイの言葉に従って、手を動かした。
すると手の中に、スティック状のオブジェクトが出現した。
ユイ「えと、手前に引くと上昇、押し倒すと下降、左右で旋回、ボタン押し込みで加速、離すと減速となっていますね。」
シンタロー「ちなみに随意飛行は背中の羽の辺りに仮想の筋肉があると考えてそれを動かそうとすれば出来るらしいぞ。」
とりあえず補助コントローラを使い上昇、下降、旋回、加速、減速、を一通り試した。
キリト「なるほど、大体わかった。 じゃ、次は随意飛行で。」
随意飛行を試してみる。
確かにコツを掴むまでは難しいがそれからは簡単だった。
キリト「よっし、とりあえず、近くの街に行こうぜ。」
ストレア「西のほうに《スイルベーン》という街があるね。 そこが一番、あっ」
突然ストレアが顔を上げた。
サクラ「どうしたの、ストレアちゃん?」
ストレア「サクラちゃん。 プレイヤーが近づいて来てる。 三人が一人を追ってるみたいだけど、」
キリト「おお、戦闘中かな。 見に行こうぜ。」
ユイ「あいかわらずパパは呑気ですねぇ。」
アリス「まぁ、それがキリトですから。」
ユイ達に溜息をつかれた。
サクマ「でも、見に行くのは賛成だ。 それなりにこのゲームに慣れてる奴の動きを見ておきたい。」
シンタロー「同じく賛成。」
結果的に見に行くことになった。
〜side out〜
〜リーファ side〜
私は今、サラマンダーの部隊に追われている。
逃亡を図りながら風属性の防御魔法を張っておいたお陰でHPバーには余裕があるものの、シルフ領はまだまだ遠い。
その上、滞空制限時間ときた。
リーファ「くっ」
樹海へ逃げ込む為、急角度のダイブ。
私は樹海の木に隠れ、スペルを唱え、薄緑色の膜で体を隠した。
これで敵の視界からはガードされる。
「このへんにいるはずだ! 探せ!!」
「いや、シルフは隠れるのが上手いからな。 魔法を使おう。」
すると、サラマンダーの男が詠唱を始めた。
この詠唱は、火属性の看破魔法だ。
この魔法は、数十匹のコウモリのサーチャーを放ち、隠形中のプレイヤーまたはモンスターに接触すると燃え上がり居場所を教える魔法だ。
一匹のコウモリが、私の体を覆っている薄緑色の膜に接触した。
コウモリが甲高い鳴き声を上げて燃え上がり、居場所を知らせる。
「いたぞ、あそこだ!!」
リーファ「くっ」
私は木の陰から飛び出し、放剣して構える。
サラマンダーも立ち止まりランスを向けてくる。
「てこずら
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