第三十九話 手懸かり
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に扉が見えてきた。
扉の横には、ネームプレート。
朝霧龍也様、という表示の下に、一本の細いスリットが走っている。
俺は、受付窓口で受け取ったパスをスリットに滑らせる。
微かな電子音と共にドアがスライドする。
中に一歩踏み込む、まず中央に設置させているベットを見ると痩せ細った龍也の姿があり、次にベットの隣を見やると、見知った顔が集まっている。
と、思いきや知らない奴もいた。
シンタロー「よう。」
キリト「久しぶり。 こっちは妹の直葉だ。」
直葉「初めまして。」
その中のシンタローが挨拶してきたので返し、ついでに直葉を紹介する。
シンタロー「後ろにいるのは俺の友達とその関係者だ。 まぁ、全員アヤノの事心配してるから連れてきたんだ。 左からキド、セト、マリー、カノ、ヒビヤ、ヒヨリに、アヤノの父親の研次郎先生、で俺の妹のモモだ。」
茅場「さて、全員集まったようだし、本題に入ろう。」
茅場が仕切る。
スグには説明しているので取り乱すことは無いが、やはり納得いかなそうな顔をしている。
茅場「SAO、及びそのプレイヤーはアーガス社が無くなってからはレクト社によって管理されてきた。 そこで私達はそのレクト社に目を付け、徹底的に調べ上げた。 その結果、私の後輩の須郷君がVRMMOの〈アルヴヘイム・オンライン〉、通称ALOを作ったことが分かった。」
直葉「えっ、私、それやってます。」
茅場「そうか。 では世界樹で撮られたこのスクリーンショットについては知っているかな?」
直葉「あ、多段ロケット式で世界樹の枝に届きかけたときのやつですか?」
茅場「その通りだ。 もっとも、その方法はすでに封じられたらしいが。」
和人「ちょっ、ちょっと待ってくれ。 そのALOって言うのはどんなゲームなんだ?」
シンタロー「確かソードスキル無し、魔法アリでプレイヤースキルを重視したPK推奨ゲームだったはずだ。」
貴音「付け加えればレベルは無しで各種スキルは反復してやることによって上がって行くらしいわ。」
和人「良くそんなキツいゲームが売れたな。」
遥「それが空を飛べるかららしいよ。」
和人「空が飛べる?」
直葉「そうそう! あの感覚は一度味わうと忘れられないよー。」
拓真「話がずれてるぞ。」
茅場「それについてはゲームに入ってから話そう。 今はこの写真についてだ。」
そう言って何枚かあった写真の中から一枚の写真を取り出し、見せる。
そこには鳥籠の中に二人の少女が入っている写真だ。
和人「・・・アスナに、アヤノ?」
茅場「恐らくその通りだろう。」
和人「じゃあ、警察に連絡、」
茅場「したところで信じると思うかね? 物的証拠が無いのに。」
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