第三十八話 世界の終焉
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「なら仕掛けるぞ。」
キリト「分かった。」
俺は一回深呼吸をすると覚悟を決めた。
キリト「オオォォォォ!!」
二刀流ソードスキルの最上位技《ジ・イクリプス》を使ったのだ。
もちろんヒースクリフは落ち着いて捌いていく。
そして最後の一撃、これが終われば俺はスキル使用後の硬直で動けなくなり、負けるのは確実だろう。
だが、俺は最後の一撃の前、攻撃の為に出した右手の剣を離す。
これが対人用システム外スキル《剣技偽装(スキルファントム)》だ。
剣を離した俺はしゃがむ。
アーサー「っらああぁぁ!!」
そこにアーサーが全力で剣を突く。
アーサーの剣とヒースクリフの盾、両方とも耐久値は無限。
そこで起こったのは、
バッキャアァァァン!!
両方の破壊だった。
これが最初で最後のチャンスだ。
俺はヒースクリフに向かって左の剣を出す、が、それをヒースクリフは右手に持っていた片手剣で止めた。
キリト(ここで、ここで諦める訳にはいかないんだ! 行っけえぇぇぇ!!」
アーサー「いい加減に、くたばれえぇぇ!!」
アーサーが俺の落とした拾い、ヒースクリフの剣を攻撃する。
ヒースクリフの剣も砕け散り、そして、
ズバアァァァ!
二つの剣はヒースクリフの体を切り裂いた。
最後の時、ヒースクリフはとても満足そうな顔をして
ヒースクリフ「見事だ。」
そう言って消えた。
そして、現在解放されている全ての階層に始まりの時と同じシステムのアナウンスが聞こえた。
違うのはその空が赤かったかどうか、またはそのアナウンスが示すのが絶望ではなく喜びだったことだろう。
ーー2024年11月7日、アインクラッド標準時、14時55分をもってゲームはクリアされました。 繰り返します。 ゲームはクリアされました。 プレイヤーの皆さんはそのままの状態でお待ちください。 順次、ログアウトを開始します。ーー
アーサー、キリト「「っしゃあああぁぁぁ!!!!」」
いつの間にか麻痺が解けていた攻略メンバーが動き出す。
わずか三十人しかいないはずなのに割れんばかりの歓声が上がった。
ただ、その中に一人だけアスナが黙って俺の方に近付いてきた。
パァン!!
アスナが俺の頬を叩き、そして抱き付いてきた。
アスナ「キリトくんのバカ! そんなことされても嬉しくないよ。」
そして、少し落ち着いた所で、
シンタロー「さて、次はリアルでな。 そこでだ。 マナー違反だが、名前と住所を教えてくれ。 絶対に会いに行く。」
それに賛成した俺達はお互いに名前、住所、年齢を明かした。
アーサー「お?」
俺とアーサーの体が
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