第三十七話 七十五層ボス
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して三人の命を奪った骸骨の狩り手は、上体を高く持ち上げて雄叫びを上げると、猛烈な勢いで新たなプレイヤーの一団目掛けて突進した。
「わぁぁぁ――!!」
その方向にいたプレイヤーたちが恐怖で悲鳴を上げる。
再び大鎌が高く振り上げられる。
その真下に飛び込んだ人影があった。
ヒースクリフだ。
巨大な盾を掲げ、大鎌を迎撃する。
すさまじい衝撃音、火花が飛び散る。
だが、鎌は二本あった。
左側の腕でヒースクリフを攻撃しつつも、右の鎌を振り上げ、凍りついたプレイヤーの一団に突き立てようとする。
そこに一人の影が入る。
アーサーだ。
アーサーはボスの攻撃を《龍爪剣》で防ぐ。
ヒースクリフ「君に背中を預ける。 その代わり君の背中は私が守ろう。」
アーサー「絶対にそらすなよ。」
ヒースクリフ「もちろんそのつもりだ。」
アーサー「あっそ。 前は俺達で防ぐ! 他の奴は側面から攻撃してくれ!」
アーサーが攻撃を防ぎながら叫ぶ。
これで安心かと思われたその時、複数の悲鳴が上がった。
ボスが槍状の尻尾でも攻撃しているのだ。
シンタロー「ユージオ! アリス! 二人で尻尾を防いでくれ! その間に尻尾の部位破壊を試してみる!」
コジロウ「部位破壊は俺がやります!」
ユージオ、アリス「「了解!」」
尻尾の方にも三人が行き、ボスの主な攻撃は封じた。
そして、ボスのHPの最初の一本を削りきったとき。
ヒースクリフ「攻撃パターンが変わる! 一旦離れろ!」
俺達がボスから離れるとボスは壁に近付き壁を登り始めた。
恐らく天井まで行ってまた最初のような攻撃をするつもりなのだろう。
アーサー「全員ボスの下から退け!」
だが、ボスが天井に達する前にアーサーが壁から叩き落とす。
するとボスは転倒状態になる。
こういうムカデのようなモンスターは引っくり返されると復帰まで時間が掛かるのだが、壁際なのですぐに元に戻ってしまう。
だが、それでも少しだけ隙が出来るので二本目は比較的楽に削れた。
そして三本目、今度は大きなパターンの変更は無いと思ったが、HPがレッドゾーンに入ったとき、両手の鎌と尻尾を地面に立て胴体を浮かした。
その何本もある足を使っての範囲攻撃だ。
シンタロー「アーサー! 転ばせろ!」
アーサー「OK! ヒースクリフ! 右から左に!」
ヒースクリフ「了解した!」
両手の鎌をアーサーとヒースクリフの二人で薙ぎ払い、ボスが完全に仰向けになる。
千載一遇のチャンスだ。
ヒースクリフ「全員! 攻撃!」
アーサー「溜め技使える奴は限界まで溜めろ!」
全員中のおよそ六割がソードスキルを使い
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