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デュエル・マスターズ〜龍を使役する少年の物語〜
第12話:王と最強のボルシャックvs野生と巨人の猛攻
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「お前のデッキは4ターン目以降勝つデッキ!対する俺様のデッキは3ターンで決めるデッキ!常識的に考えれば、お前のターンは一生来ない!そう、“一生”な!」

「そうだ!そうだ!」
「降参するなら今の内だぜぇ!」
「ま、降参したら、お前の部は全員退部だがな」
「「ハハハッ!」」

 男の言葉に先程まで黙っていた部下の二人は勝にそう言い、嘲笑うかのように笑い出した。

「……黙りなさい!」
「「ッ!?」」

 だが、一人の人物が二人の部下を黙らせた。

 ―――その人物は、金髪の少女だった。

「アンタ達、恥ずかしくないの?一生懸命頑張ってる人にその言い方はどうなの?」

「何言ってんだ、お前?」
「この状況を見てアイツが勝つ可能性なんて―――」
「まだ、終わってない!」
「「はぁ?」」

 少女は嫌気がさしたのか、二人の部下の言葉を遮り、視点を勝に向ける。

「少なくとも、私にはまだ彼が諦めていないように見える」
「確かに。お前さんの言う通り、コイツはまだ目が死んでいない。むしろ…」

 ―――勝つ気だ。

 一瞬、男はそう言いかけたが、部下の前なのか、ギリギリ口を抑えた。

「……そのつもりだよ。けど、あの二人の言う通り、この状況を逆転できるカードは今ない」

「ほーら、やっぱりただの強がりじゃねぇか!」
「そうだな!」

「お前ら、一回黙ってろ」

「「ッ、は、はい!」」

 男の威圧的な言葉に部下の二人は声を合わせて返事を返した。

「……それなら引けばいい。この状況を逆転できるカードを!」

 そんな都合よく引けるわけがない。

 誰もがそう思ったが、勝の圧倒的な強いオーラがここにいる全員を黙らせた。

 ―――何故なら、彼、日伍 勝≠ヘ引く気だからだ。この状況を逆転できるカードを。

「……僕のターン、ドロー!」

 そして、勢いよく山札からカードを引き、引いたカードを見て勝は小さく微笑んだ。

「まさか…!?」

 それを見た男は驚いてしまった。

「その、まさか、です…」

 男の言葉に肯定し、勝は手札から1枚、マナに貯めた。

「《コッコ・ルピア》と《トップギア》の能力で1体目の火のドラゴンのコストを3下げて、2マナで《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》を召喚!」

 現れたのは右手に刀を持ち、鎧を纏ったアーマード・ドラゴン、《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》。
 その能力はマナゾーンにタップされているドラゴンをすべてアンタップし、《NEX》がいると、このクリーチャー以外の自分のドラゴンは「パワーアタッカー+4000」とシールドを更に1枚ブレイクできる能力。
 つまり、このクリーチャーは勝の切り札、《ボルシ
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