機動戦艦ナデシコ
1459話
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ゾングループだろうな。かなり前から木連とは繋がっていたらしいし」
『でしょうね。……で?』
そう告げてくるレモンの瞳は言外に告げていた。
そのテツジンとやらをきちんと確保したんでしょうね? と。
まぁ、木連から得られたのはあくまでジンタイプの大まかな情報だけだ。
さすがに白鳥も、詳細な情報の全てをこちらに渡したりはしない。
そういう意味で、技術班としてはテツジンに興味があったのだろう。
「勿論確保している。ただ、コックピットは基本的に潰させて貰ったけどな」
『何ですって?』
鋭い視線が向けられるが、これについては仕方がない。
「あのテツジンは相転移エンジンを搭載していた。そして今、草壁は……いや、賊軍はこれ以上ない程に追い詰められていた」
それだけでレモンは俺の言いたい事を理解したのだろう。仕方がないわねと小さく呟く。
まぁ、実際には追い詰められていたのは事実だが、本当の目的はこのコアユニットの奪取だった。
そういう意味でも、地球の戦いで混乱が広がるというのは大きな利益だったのだろう。
その結果として、地球で相転移エンジンを使った自爆が起こればより大きな混乱が広がったのは間違いない。
結局は俺が空間倉庫に入れてしまったから、自爆しようもなくなったが。
撃破されて相転移エンジンに反応がなくなってから時間が経って爆発……といったものがあっても、空間倉庫に入っていればどうしようもないだろう。
「ともあれ、この遺跡の調査はレモン達に頼みたいんだが?」
『ええ、任せておきなさい』
レモンは俺の言葉に目を奪われるような魅力的な笑みを浮かべ、そう告げるのだった。
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