機動戦艦ナデシコ
1459話
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ドが何重にも展開されていた事になる。
……正直、木連が用意したというよりは遙かに驚くべき内容なのだが、それでも古代火星文明の能力だと考えれば不思議と納得してしまう。
ともあれ、これ程厳重にガードしている以上、何か重要な代物があるのは確実だろう。
そんな場所に向かう以上、ニーズヘッグを使えば万が一という事がある。
正直なところ、純粋な攻撃力という意味では俺よりも上だ。
だが、防御力や生存能力という意味では、ニーズヘッグに乗っているよりも純粋に俺の方が上だ。
また、ここから見える限りではニーズヘッグが移動出来るだけの空間的な余裕はあるが、ディストーションフィールドが何重にも展開されている以上、この先にニーズヘッグが移動出来るだけの空間的な余裕がない可能性もある。
そう考えれば、やはり俺が直接生身で行くのがベストだろう。
「この件を地球にいるレモンやコーネリア、それとホワイトスターにいるエザリアに連絡しろ」
そう告げ、量産型をその場に残して影のゲートへと身体を沈めていく。
このまま真っ直ぐ最下層……遺跡があると思われる場所へと向かってもよかったのだが、一応念の為に最初のディストーションフィールドの向こう側へと姿を現す。
「……うん、何も問題はないな」
ディストーションフィールドの向こう側にシャドウの姿があるのを確認出来た。
向こうからもこっちの様子は見えているだろう。……まぁ、シャドウが手を振るとか、そういうお茶目な真似をするとは思えないが。
岩肌の影から出て空中に浮かんでいる俺だったが、特に何の異常もないのを確認すると、そのまま再び影のゲートへと身体を委ねる。
そうして次の瞬間にはディストーションフィールドの存在する最下層……遺跡と思われる場所へとその姿を現していた。
「……神殿、か?」
その遺跡を見た第一印象は、神殿のようなものだった。
明らかに木連が作った物ではない。
となると、これが火星古代文明の遺跡なのだろう。
そして神殿の中心部分……そこには立方体の何かがあった。
この形式を見る限りだと、多分この立方体の何かが重要な代物なのは間違いないんだろうが……けど、何だ?
この立方体の物体以外は、特にこれといって重要そうな代物はない。
「……レモン、聞こえているな」
『聞こえているわよ』
すぐさま返事が返ってくる。
量産型Wから連絡がいっていたのだろう。
それで、俺から連絡が来るのを待っていた……といったところか。
この遺跡が気になってはいただろうに、それでも連絡を入れてこなかったのは、もしかしたらそれが切っ掛けで俺に何か不利益な事が起きるかもしれないと考えたからか?
例えばよくあるドラマとかのように、隠れている場所でいきなり
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