第一部
出会い。
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第4話
出会い。
それから一週間が過ぎ、教会に行く日になった。僕はかなり早く目覚めちょっとだけワクワクしていた。彼女にあったら何を話そう?彼女が魔族だっていうことを知らない振りをした方がいいのか?彼女はどんな魔族なんだろう?そんな事ばかり考えて教会につくとまだ人はほとんどいなかった。そりゃ、神父さんの話まであと一時間近くあるから居ないのも当然か。と、一人納得する。勿論あの少女も来ておらず 暇な僕は時間潰しに想像する。けれど始めて早々辞めた。あの悪夢の後想像しようとすると、何故かとても気分が悪くなる。そのせいで想像することが出来なくなった。一人小さく溜息をつく。あの夢のせいで自分の雄一の暇つぶしが出来なくなったのだ。仕方が無いのでひたすらボーとしていると隣に誰かが座った気がした。チラリと横目で見るとあの少女だった。僕は一瞬心臓がドキッとした。あの夢のことを思い出し、物凄い罪悪感に襲われた。そしてどうやって声を掛けようか考えていたら驚く事に向こうから話しかけて来てくれた。
「ねぇ。あなたこの前も会わなかった?」
「う、うん。会ったよ。あの時は起こしてくれてありがとう」一瞬言葉が突っかえたがどうでもいい。すると彼女は僕の事をジーと見つめて来たので思わず目を逸らした。顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。このままだと自分の顔が爆発するんじゃないかと思ったので、意を決し彼女を見つめ返して「どうかした?」と、聞こうとしたが、言えなかった。彼女と目が合った瞬間意識がグラッと揺れた。耳鳴りがし、頭が割れそうな程頭痛が酷い。目の前が真っ赤に染まり、気が狂いそうになる。パッと彼女の方を振り向くと何故かとてつもなく殺意が湧いてきた。彼女を殺したい。ぐちゃぐちゃにして、ただの肉塊と化した彼女を見たいと思った。彼女はびっくりした顔で僕を見ている。何か呟いているが、何を言ったのか聴こえない。次第に意識が朦朧としてきたが、彼女は僕の頭に手を置いた。僕はその手を払い除けて相手の首を絞めたくなったが、僅かばかりの自制心で、震える腕を押さえ付けた。彼女は僕の頭に手を置き、何かを唱え始めた。すると、彼女の手からじんわりと温かさが伝わってきた。そして、徐々に僕の変な現象が無くなっていった。完全に異変が無くなると、彼女は手を頭から離し、少し溜息をついた。僕は先程の現象に恐怖していた。何故自分は一瞬でも彼女を殺したいと思ったのだろう?それにさっきの異変は何だったのだろう?そんな事を考えていたら、彼女がツンツンと僕をつついた。「ねえ。大丈夫?凄い汗だけど...」そう言って僕の来ているシャツを指さす。見ると、まるでさっきまで川に浸かっていたかのようにぐしょ濡れだった。僕は大丈夫だと言ったがまだ彼女は心配そうな顔で見てくる。勿論顔は合わさない。そんな行動に気付いたのか、彼女は少しムスッと
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