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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第544話】
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う、一撃を与えて報いた筈だった。
だが一撃は届かず、それどころか粒子力場を脱したウィステリアに頭上を取られる形に。
「君の力、想像以上だ。 ……やはり互いに刃を交えねばわからないこともあるものだな」
「くっ……!?」
『ガーン( ̄○ ̄;) 僕の拘束を脱出するなんて……(T_T)』
そのまま追撃に出ようとする俺――だが。
「君に――新たなステージを見せてあげよう。 世界の誰もが知らない……そう、織斑千冬や篠ノ之束ですら把握していないIS新次元の境地――【単一仕様の一つ上の世界】……!」
「何……!?」
その言葉と共に周囲に拡がるプレッシャー――全身に嫌な汗が流れるのを感じたその時、ウィステリア・ミストの持つ大剣の峰部分の装甲が開かれた――その機構は形は違えど、白式の雪片弐型と同じ展開装甲だった。
「零落白夜……【覚醒(アラウザル)】!!」
「っ……!?」
大剣に白亜の光刃が纏われ、更にその刃が異常な程伸びる――そこからは一瞬だった、振るわれた切っ先が俺のシールドバリアーを掠めただけでシールドエネルギーを一瞬に0へ。
『や、やられちゃったのですよぉ(ToT)』
ナギの言葉と共に茫然自失になる俺――。
「気にやむ必要はない。 最初から私の勝ちは確定していただけの事だ。 ……とはいえ、まさか一年の君がここまでやるとは思わなかったがね」
「…………」
完敗だった、負けは何度も経験しているが、一矢も報いる事が出来ず負けたのは初めてだった。
射撃も当たらず、接近戦もままならず――更には動きまで止めたのに歯が立たない。
「……今日の所はここまでにしておこう」
「ま、待て!」
思わず呼び止めた俺に、振り向くウィステリア――俺はそのまま言葉を繋げる。
「何で――【零落白夜】を使える? それに……その機体の扱い、一朝一夕のものじゃないはずだ。 ……貴方は一体……」
「……フッ。 ……答える義理はないが、単一仕様に関して言えば――私の機体、トゥルースの持つ単一仕様のお陰だと言っておこう。 ……また後日、君の意識にアクセスしよう。 では、またな」
それだけを告げて唐突に消え去るウィステリア・ミスト――それと同時に空間が不安定になり、真っ白な閃光に覆われるとそのまま俺の意識は深淵へと向かっていった。
「ん、んん……」
僅かに意識が覚醒し、瞼を開くと見慣れた部屋の天井が映る――時間は深夜の二時だった。
「……夢? ――にしてはリアル、だな……」
軽く息を吐く俺――静寂に満ちた俺の部屋、いつもならラウラが侵入してきてもおかしくない時間だが
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