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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第544話】
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瞬時加速で間合いを一気に詰め、刀を振るう俺の一撃は加速力も加わって重い一撃――だが、鈍い金属音が鳴り響き、容易くその一撃を剣で受け流したウィステリア。
「フフッ」
「……!」
受け流された北落師門の一撃――直ぐ様全身を横回転させ、切り払う俺だがそれすらも剣で受け止めたウィステリア。
「さあ、次はどう来るかね?」
「……チィッ!」
その体勢のまま至近距離からのワイヤーブレードの射出――確実にダメージを与えられる距離での一撃だが、圧倒的な反応速度で後方へと退き、ワイヤーブレードの追撃を切り払って凌いで見せた。
「なるほど、あの至近距離でのワイヤーブレードならば並みの操縦者ならダメージ及び拘束されるだろう。 ……だが私には通用しなかったな」
「……っ」
「では……次は此方の番――とさせてもらおうかッ!!」
その言葉と共に瞬時加速――一瞬でゼロ距離にまで間合いを詰められた。
瞬時加速にしては速すぎる――そんな考えが過るも迎撃の為に刀を振るうが――。
「遅い」
既に振るった瞬間には目の前ではなく頭上をとる形で避けたウィステリア――気付けばアサルトライフル二丁を構えていて銃弾の雨が降り注ぐ。
「ぐ、うぅっ!?」
『ま、マスターΣ(゜□゜) げ、迎撃モード切り替えますよぉ!(・ω・;)(;・ω・)』
背面装甲が開き、そこから無数のレーザー光が弾丸の雨を撃ち消していく――相手の反応の速さに驚いている俺だが――。
「成る程、これが噂に聞く迎撃機能か。 ……だがそれも私の反応についてこられない辺りは起動に関してはマニュアル……といった所か」
左右に動き、ふわりふわりと舞うようにライフルの斉射するウィステリア――弾丸はレーザー迎撃によって塵とかしていくも、攻撃しなければと思い、右肩のランチャーを構えてロックオンする。
ターゲットサイトが赤く光る――ロックが完了したその瞬間、高出力の粒子ビームが放たれる――だが。
「何ッ!?」
『あわわわわ(・ω・;)(;・ω・) 凄い機動なのですよぉ(゜□゜)』
撃った瞬間には既に避けていて、間断なく射撃を繰り返すウィステリア――二射目、三射目も同様、ロックした筈なのに当たることはなかった。
普通、ロックされてから避けるという事は出来ない――だから射撃はロックオンされないように上下左右360度全方位に移動して射線を外していくのだが、ウィステリアの回避は異常だった。
三射全てロックしたにもかかわらず、撃ったその瞬間にはその場に居ない――尋常じゃない反射神経と機動を見せられ、圧巻されている合間に瞬時加速で再度肉薄される。
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