第二十九章
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た。十作目にして平成ライダーは思いも寄らない作品を迎えました。
門矢の戦いには何の意味があるのか、数多くの戦いが彼と仲間達に何をもたらすのか、終盤になってもわからず結局テレビ放送ではわかりませんでした。映画での結末でわかりました。それは難解な答えであったと思います。一度観ただけではわかりにくいものだったのではないでしょうか。
仮面ライダーディケイドは非常に難解な、平成ライダーの中でも屈指のレベルでそうであった作品だったと思います。門矢の戦いの目的は何か、そして彼の戦いの行き着く先は何か。それぞれの世界を巡りそれぞれの世界のライダー達の悩みがしがらみを断ち切っていき彼等を前に進ませていく。そうした戦いを繰り返してきましたが。
果たして彼自身は何の為に戦っているのか、終盤になってもそれはわかりませんでした。テレビ版を観ていて僕はこの作品はどういった結末を迎えるのかわかりませんでした。
そして議論になったテレビ版の最終回ですが何も解決しておらず戦いは続く、むしろここからさらに激しくなることを告げられたうえでの最終回でした。そのうえで劇場版で真の結末となりましたが。
門矢はその戦いで確かに勝って彼の戦いそして旅路の一つの結末を迎え妹とのしがらみも終わらせ彼女を前に進ませましたが。
彼の戦いは結局終わらないものでした、仮面ライダーの戦いはダブルライダー仮面ライダー一号と二号の時から果てしなく続くものですが彼もまた同じでした。
このことは僕個人の解釈ですが仮面ライダーは人間としてスサノオと戦う存在であり一度ライダーになるとスサノオとの永遠の戦いの輪廻に入ってしまう存在です、それは門矢もまた然りといいますか彼がそれを最もはっきりと表しているのではないでしょうか。
門矢はディケイドという作品での戦いを終わらせましたが彼は続編の映画版でも時折登場しています、時には一見すると悪とも思える存在として登場したりもしています。彼はその果てしない戦いを受け入れ多くの世界を巡りつつ戦い続けています。
これは人間としてかつ仮面ライダーとしての戦いです、彼は永遠に続く戦いの中で多くのライダーを導いています、彼から仮面ライダーの作品世界も変わってきているのではないでしょうか。ライダーは一つの世界に存在しているのではなく多くの世界にそれぞれのライダー達が存在して戦っています、つまりパラレルワールドですがディケイドはこの概念も仮面ライダーの世界に取り入れてしまいました、驚くべきことに。
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