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Aqours
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渡辺隊隊室。
「デビュー戦がまさかよく見知った相手だとは……」
隊長の曜が言うとほかの隊員も続いた。
「そうだよねぇ…。でもボーダー入隊した時からずっと一緒にいた人達だから手の内は知ってるっちゃあ知ってるけど」
千歌がみかんを食べなから言った。
「ルビィ達も新しい技もあるんですし他の隊にもあるとみた方がいいんじゃ」
ルビィが答えた。

「大丈夫だってお前達、秀次が認めてんだからもっと自信持てって」
A級部隊三輪隊隊員、米屋が言った。
「特に曜、俺が色々教えてやったこと全部出してこいよ」
米屋はそう言うと曜の肩を叩き部屋を出た。
今まで黙っていた三輪隊隊長の三輪も口を開いた。
「高海お前には課題がまだまだある。その課題をこの試合で見つけ出し俺に報告をしろ。それと黒澤、奈良坂から伝言だ。落ち着いて相手の動きを予測して戦え、以上だ」
そう残すと三輪も部屋を出た。
「みんな!ファイトだよ!」
オペレーターの穂乃果も3人にエールを送った。

ついにB級ランク戦が開始されようとしていた。
会場ではランク戦の実況を担当する三輪隊オペレーター、月見 蓮と解説を担当する生駒隊隊長生駒、B級2位三雲隊隊長、三雲が座っていた。
その他にB級隊員やC級の隊員が見守る中一部のA級隊員もこの3チームのデビュー戦を観戦に来ていた。

「本日がデビュー戦となる3チームの戦い、フィールドは市街地Aに決定しました間もなく隊員達が転送されます」
月見のアナウンスで会場が異様な緊張に包まれていた。
「さあ、試合開始まで3.2.1」
「試合開始です」

試合会場に黒澤隊、桜内隊、渡辺隊の3チームが転送された。

この試合を見た人らは口を揃えてこう言った。
「これ、本当にB級下位か…?レベルが高すぎる」と。

ボーダー史に残る歴史的な試合の火蓋が切って落とされた。
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