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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十六話その2 交渉は「順調」に進んでいます。
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・・・・。
「ど、どうしたのですか?!ローメルド中将閣下!?何か小官が不都合でも――。」
「ううん、なんでもない、わ。」
憮然としたティアナがサンマの乗った紙皿を差し出した。ミュラ―はそれを受け取って美味しそうにムシャムシャと食べ始める。
(どうして、どうして、どうして!?こんなの、私が見ているOVAの提督たちじゃないわ!!こんな、こんなのって――!!)
そこに、ヒーロー姿のミッターマイヤーもやってきた。
「いやぁ!!ミュラ―、よかったな。今日も大入り満員だった。卿と俺とのコンビはなかなかいいものがあるな。どうだ?いっそ帝国軍人をやめてヒーロー戦隊モノをやってみてもいいんじゃないか?」
「小官もそれを思っていました!もう今すぐにでも転職してもいい気分ですよ。」
「そうか、なら話は早いな!よし!そうと決まればさっそく事務所に話してこよう。」
え、ちょ、ええええ!?ティアナは唖然として声を上げた。
「ま、待って待って待って!!ど、どうするの!?仕事、どうするの!?ああ・・・・!!もうっ!!ロ、ロイエンタールなんとか言って――。」
ティアナはロイエンタールを見て愕然となった。いつの間にかねじり鉢巻きを頭に巻いて割烹着を着込んだロイエンタールが芸術家提督さながらの手つきでサンマを捌いているのだった。
「ほう・・・これはなかなかいいものだな。ティアナ、俺は決めたぞ。今日から厨房に入って料理人になることにした。」
ティアナの顔に縦線が走り、
「いやぁぁぁぁぁぁっ!!!!こんなの私の知ってるロイエンタールじゃない!!!お願い、目を覚まして!!!ロイエンタールゥゥゥゥゥッ!!!!」
両手を頬に充てて思いっきり絶叫したティアナが、不意に立ちくらみを覚えてしゃがみ込んだ。

「―――!?」
がバッと身を起こしたティアナがはっと枕もとの時計を見る。旧式の時計は、チッ・・・チッ・・・と静かな規則正しく針を動かしている。まだ午前3時半だ。起床時間までには間がある。
「・・・夢か。」
夢でよかったと心底思いながらティアナは額の冷や汗をぬぐった。夢のような光景はまだないものの、ロイエンタールもミッターマイヤーもミュラ―もそのほか幕僚たちみんなが夢のような表敬訪問をされかねない雰囲気になってきていた。そうなったら提督たちの威厳は失墜する。どうかそんなことになりませんようにというのがティアナの心からの願いだった。
「・・・・・・・。」
ベッドわきのポットから水を飲もうとした手が止まった。フラッシュバックではないけれど、あることを思い出してしまったのだ。
「シャロン・・・教官・・・・。」
迎賓館でシャロンを見たとフィオーナらから聞かされたティアナは動揺していた。できうることなら会いたくはなかったし、会えばどうなるか自分でもわからなかった。だが、一
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