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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十六話その2 交渉は「順調」に進んでいます。
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。ルビンスキーは咳払いをして、
「わがフェザーンにお任せいただければ、惑星開発を請け負います。そこから算出された利益を双方に按分するやり方が望ましいと愚考いたしますが。」
どうせフェザーンが利益の大部分を吸いとるだけだろう、とラインハルトは内心つぶやいた。が、実のところ惑星開発には多額の資金を投じなくてはならず、その資金源捻出には帝国同盟双方が頭を痛めている問題であったのだ。だからルビンスキーの提案は両者にとっては不快なものであると同時にやむをえないものでもあったのだ。
「いや、双方の領有領地をもってどちらかに帰属するかを決定するべきではないか。つまりは惑星における地表占有率が多い側に所有権を与えた方が良い。この方がはっきりするだろう。」
と、リッテンハイム侯爵が言う。このリッテンハイム侯爵持論をもってすれば惑星カプチェランカその他の資源惑星はごっそりと帝国の物になるのである。当然自由惑星同盟側はそれを良しとしなかった。
「それではわが方の主権が侵害されることおびただしい。その方法には賛同できない。仮にその方法をとるにしても、わが自由惑星同盟に対して放棄した部分に対する充分な補償金を下されることを誓約いただきたい。」
と、ピエール・サン・トゥルーデが主張した。ブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム侯爵は顔を見合わせ、しばらく閣僚らとささやき交わしていたが、やがてうなずきあった。
「良かろう。まずは実態を調査し、しかる後に折半する方向で行きたいと思う。ただし、その方法はあくまで占領地の面積での按分という形を取らせていただきたい。なお・・・。」
ブラウンシュヴァイク公爵はじろりとルビンスキーを見た。
「フェザーンに開発を請け負わせるか、また、フェザーンにどれほどの利益をもたらすかは実態を調査したうえで判断することとしたい。」
「結構です。」
「異存はありませんな。」
ピエール・サン・トゥルーデもルビンスキーも内心ではどう思っているかはわからないが、とにかく表面上はうなずきを示して同意しあったのだった。
「では、第二条については『各々ノ惑星ノ実態ヲ調査以後面積按分ニヨッテ双方ノ主権ヲ決定ス。』として発表してよろしいか?」
ピエール・サン・トゥルーデの言葉に、帝国側もフェザーンも同意を示した。こうして比較的短時間で第二条の検討は終わったのである。
「では、続いて第三条の検討に移ります――。」
他方――。
迎賓館の外では、ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯の意を受けた幕僚団が各地に表敬訪問を行ったり、マスコミの取材に応じたりしていた。その裏では帝国の意を受けた情報操作担当から莫大な金が各マスコミに流れ込み、帝国に「好意的」な世論を形成すべく動かされていったのである。
こうした情報操作を担当するのは、ハーラルト・ベルン
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