第2章 魔女のオペレッタ 2024/08
15話 柩の魔女
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眼前に控える本題を見据えるべく意識を研ぎ澄ませる。気を引き締めて、ピニオラに問うことにした。
「………俺は答えた。お前にも、聞かせて貰うぞ」
「ラフコフの本拠地、ですぅ? ………それは流石にわたしの口からは言えませんねぇ。だって、告げ口したことがバレたら怖いコトされちゃうじゃないですか〜。ラフコフって男性人口多めだからぁ、女の子への扱いが乱暴なんですよねぇ〜。困っちゃいましたねぇ〜」
内心で怒りを押し殺しつつ、ピニオラを睨んで牽制する。
オムライスにスプーンを向けていた少女の動きが止まってしまうのも顧みず、膠着するも僅か数秒で、ピニオラの笑い声で沈黙は解ける。
「ぷくく、あはははっ! もぅ、そんな目で見られたらついつい助けたくなっちゃうじゃないですかぁ。わたし、好きな人には誠心誠意尽くしちゃうタイプなんですからねぇ?」
「あまり、信じたくない話だな」
「それはこれからの態度で名誉挽回、汚名返上していきましょ〜。ギルドの本拠地までは流石にお教え出来ないですけれどぉ、そのかわりにとびっきりのヒントで我慢してもらいましょ〜。ということでぇ、一度しか言いませんよぉ? よぉく聞いて下さいねぇ?」
言うなり、ピニオラは隔てたテーブルに身を乗り出しては掌で口許に壁を作る。
その仕草を前にしても別段耳を向けることもしなかったが、構わずピニオラは小声で囁いた。
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