番外編 鎮守府カレー祭り(前編)
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ぇ〜・・・・。『人前にもかかわらずべったりして』いるのはどっちの方なんだか、これじゃわからないわよね。」
「何を言っているのかわからないけれど。」
加賀さんはそっぽを向いたまま、ですけれど、顔の赤さは尋常ではないくらいです。
「これは傷の手当でやったことです。」
「さっき榛名がやったのを見ていたじゃない。まずは冷水で洗って、タオルで包んで、上にあげること、だよね?」
と、私に顔を向ける瑞鶴さん。不意に私に話を振られても・・・・。
「でも、指をなめることも一応は正しい処置の一つですから。」
と、加賀さんをフォローしておきます。
「そう。そういうことです。」
と、加賀さんも言います。
「そう。そうなのね。まぁ、そういうことにしておくわ。」
そういって勝ち誇ったように調理場に戻った瑞鶴さん。加賀さんの方を見ると、硬い表情のままです。私はそれ以上いるのが怖くなったので、早々に道具を片付けて調理場を出ました。なので、その後のことは見ていません。ですが、そっと足柄さんが私のところにきて話した内容では、あれからお互い・・・というよりも加賀さんと瑞鶴さんは最後まで一切口を利かなかったそうです。う〜ん、これ、大丈夫なのかなぁ・・・・。
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