番外編 鎮守府カレー祭り(前編)
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よ。って・・・・くしゃみ、くしゃみ駄目!!そこでしちゃ駄目!!香辛料が飛ぶから!!そっち向いてして!!・・・・ふう、大丈夫?鼻をかみ終わったら、しばらく、ハンカチで抑えておいた方がいいわよ。
それにしても、楽しみよね。カレー祭り。
毎年いろんなカレーが食べられるから、飽きないし。同じ人が作るのでも、去年と全然違うレシピで来るから。ねぇ、電、雷、響、来年あたり私たちも出場するのはどう?今年まではこうやって準備しているだけだったけれど、そろそろ私たちも出てみてもいいんじゃない?なんか先輩たちの作っている姿を見ると、作りたくなってきちゃった。今からじゃ無理だけれど、ずっと前から準備しておいしいレシピを考えて来年を目指しましょ?いい?ホント?!やったぁ!!じゃ、来年出場するわよ!!頑張ろう!!
■ 同日午後、執務室に、提督と協議する鳳翔――。
ええ、そうです。これが今回の予選会の出場者名簿になります。ビスマルクさんとプリンツ・オイゲンさん、そして紀伊さんが新しく出場されます。
私ですか?私はそうですね、今回はもういいかと思っています。皆さんが年々レベルの高いカレーを作りますので、もう私にはついていけなくて。
えっ!?今なんとおっしゃいました提督?あの、一瞬耳を疑いましたけれど、年齢のことをおっしゃって・・・違いますよね?えっ?なんですか、急にあたりを見まわされて・・・なんでしょうか・・・。耳を貸してくれ?
て、提督・・・今回の事、そんな風にお考えだったのですか・・・・。
私は別にそのようなことを気にしていただかなくとも・・・・ですが・・・・。いいえ、わかりました。それほどおっしゃるならば、私は反対は致しません。ですが一つだけ条件を。
私も出場します。提督がそういうお考えであれば、私も秘書官として・・・・いいえ、私個人として参加させていただきます。よろしいですね?
■ 同日夜、夕食後、間宮食堂にて試行錯誤する赤城――。
加賀さん、方針はこれでいいかしら?ルーの辛さは中辛、辛いものが苦手な人には甘口を2種類用意する方向で。今回はルーにこだわって具材をシンプルなカレーにするというあなたのアイディアはさすがだと思います。私たちの姿勢とも合いますしね。材料は豚肉、玉ねぎ、にんじん、ジャガイモの定番で行きましょう。
さっそく作ってみましょうか。
私はルーを作るから、加賀さんは具材の方をお願いします。まずは、フライパンをコンロに乗せて、火をつけるわ・・・・。よし、温まってきたら、最初はバターを溶かして・・・・うん、なじんてきたわね。そこにメリケン粉を入れてじっくりじっくり炒めるわね。ええ、いい感じです。
全体が茶色くなってきたら、そこに私たち秘伝の配合香辛料を加え、さらに炒めます。焦げ付
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ