番外編 鎮守府カレー祭り(前編)
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ってこそのあのお二人ですもの。私たちはそこから学ぶべきところを学んで活かすようにしていかなくては。大丈夫、いつかは私たちも一航戦の先輩方と肩を並べて戦える時がやってきます。
あ、ごめんなさい。カレーの話よね。そうね、私も料理は得意ですと胸を張って言えないけれど、あまり奇をてらうのはよくないのではないかと思うわ。だから、一からいろんな香辛料を混ぜ合わせたり、変わった具材を使うようなことはしない方がいいと思う。ルーの素をいただきに間宮に行くのはどうかしら?まずは皆がおいしいと思うカレーを目指しましょう。そこから改良して行けるところは少しずつ改良していけばいいと思うわ。私たちは私たちにできることを精いっぱい頑張りましょう、ね?瑞鶴。
■ 同日同時刻、自室にて苦悩する紀伊――
どうしよう。カレーを作るなんて今までやったこともないのに。それどころか料理なんてまともにしたことなんてないのに。どうしよう!!榛名さんや鳳翔さんにそれとなく話を聞いてみたら「ぜひ一度参加してください。」なんて言われて、断り切れなかったけれど・・・。鎮守府さくら祭りのコンサートだって自信なくて返事をためらっているのに、まして料理だなんて!!
とりあえず図書室で料理本を借りて来て読んでみたけれど、料理ってこんなに難しかったんだ。ご飯の炊き方だってコツがいるみたいだし、野菜の切り方だって色々あるみたいだし、何より手を切らないかものすごく不安だわ。私、あまり器用じゃないから・・・。
でも、こんなところであきらめたら駄目よね。あの鳳翔さんとの試合もそうだったけれど、あきらめたらそこで何もかも終わるのだから。
とりあえずやれるところまでやってみよう。高望みはしないわ。まずは、普通のカレーを作れるようになること。食べられるものを。そこから余裕ができてきたら皆がおいしいと思うカレーを作ってみたいな。
■ それからしばらくして、厨房にてカレー祭の食材を準備する暁――。
えっと、電。お肉はこっち、冷蔵庫に入れておいてね。うん、豚肉、牛肉、羊肉、鶏肉ね。これでお肉はOKと。後はお魚と貝ね、魚介類ってやつ。うん、シーフードカレーなんて言うのもなかなかおいしいわよね。そして野菜は私が野菜庫に、っと。ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモの基本はOKでしょ。後は、うぇ・・・トマト、パプリカ、ピーマン、セロリ、ニンニク、シイタケ、しめじ、えのきだけなんかのキノコ類。これ、本当に使うの?え、何?皆私を見て・・・。だ、大丈夫よ!レディーは好き嫌いなんかしないもの。
雷、牛乳やワイン、ビール、日本酒などはOK?うん、いれたわね。響は香辛料をそこの隅っこに置いておいて・・・って、大丈夫?あ、そんなに顔を近づけちゃ駄目!!あ、あああっ!!・・・・ほら、もう!!鼻に入っちゃったじゃない。大丈夫?はい、ハンカチ
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