第十章 仮想世界
第8-1話 士道と佐天
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なぁ……俺なんかが役に立ーー」
佐天「来・て・く・れ・ま・す・よ・ね☆」
佐天さんや、そんなとびっきりの笑顔で言われても背後から先ほどよりも大きいまがまがしいオーラが漂っているんですが……
士道「…………………はい」
佐天「聞こえないですね。ちゃんと大きな声で返事してください」
士道「全力で戦わさせてもらいます!!」
佐天「よろしい」
と士道が勢い良く答えると満足したのか先ほどの作り物の笑顔ではなく、心の底からの笑顔を見せてくれた。
その笑顔に、
不覚にもドキッとしてしまった。
佐天はクローゼットの中から服を取り出すと士道に着替えるように言って、その部屋から出て行った。
士道はオンボロな服を脱ぎ捨て、先ほどの騎士……よりも少し軽装な制服(?)を着た。
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佐天と士道はこの王国の宮殿の中の長い廊下を駆け足である場所へと向かった。
何故急いでいるのかというと、この国の王が部下たちに召集を掛けたのだ。
さっき士道と無駄話したせいで時間が押しているのだ。
士道「それで、その剣ってのはどこにあるんだ?」
佐天「この廊下の突き当たりの部屋にあるんですけど……その為には少し面倒なことがありまして……」
士道「面倒なこと?」
佐天「召集場所が王様が外国から来た王様とかの対応する場所なんですけど……それがこの廊下の途中にあるんですよ」
士道「…………ってことはそこを通らないと」
佐天「はい、武器は取れません。最悪手ブラで戦う可能性も……」
士道「…………マジ?」
佐天「…………マジです」
既に死の危機が迫っていることに、士道は妙な汗をかいていた。
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ーー
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召集された場所でなんかいろいろ話していたがカットッ!!
佐天「そこ略しますか……」
士道「ん?どうしたんだ佐天さん?」
佐天「なんでもありません。それより……」
士道「どうしたんだ?」
佐天「…………むぅ」
士道「え?え?何でそんな不機嫌なんだ?」
佐天「…………行きますよ。さっさとやっつけちゃいましょ」
士道「何っ?何っ!?え!?」
……………………さて、ここで今の現状を説明しよう。
士道「これ、俺が悪いのか……?」
現在龍らしき化け物は南に10kmのところで暴れている。幸いそこは森の中なのでこの国で暮らす民には″まだ″被害が来ていない。
しかし、放っておけばいずれこの国に迫ってくるだろう。王様はこの国の問題を全て投げ捨てて宮殿内の『食客』や『宰相』などありとあらゆ
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