第十章 仮想世界
第8-1話 士道と佐天
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本人なら特にだ。
佐天「私もよく分からないんですが、何か重要なポストみたいですよ?私はこの世界で『魔法』が使えるので戦闘要員らしいですが」
佐天も知っていたわけではなくここにいる人に聞いて『神官』というものを理解した。
その際ここの人は不審に思ったが。
士道「…………そうか」
ちなみに『神官』というのは簡単に言えば自身が神に仕えるか、神を祀る施設に奉職する者のことを言う。現在日本に神官は存在しないため聞きなれないのも無理はない。
この世界の人間は
『魔法』が使える=神の力を使える=神に仕えてる
と認識したらしく、佐天を『神官』に任命したそうだ。
と、突然扉が勢いよく開かれた。
そこには息を乱しながら扉に手をかけている騎士がいた。
「た、大変です神官殿!!と、、、突然龍のような化け物が現れました」
佐天「え?化け物?」
「はい!ここから南に約3キロ……すぐそこです!」
佐天「分かりました。すぐに向かいます。先に行っててください」
「わ、分かりました!」
その騎士は焦りながらも勢いよく出て行った。
士道「一体どうして龍らしき化け物?が現れたんだ?」
佐天「それは触れちゃダメです」
士道「え?なんーー」
佐天「触れちゃダメです」
士道「……………………あ、はい」
なんだろう、佐天さんの背後からまがまがしいオーラが……まるで、この物語を創った支配人がネタ切れしたから無理矢『それ以上はダメ。ばいさくしゃ』理ーーって今の声は何だ!?俺の脳内に直s『物理で殴る!!』グハッ……
……あれ?俺何してたんだっけ?
佐天「どうしたんですか士道さん?」
士道「いや……なんか、都合の悪い夢を見たような気が……」
佐天「いや、さっきまで私と喋ってたじゃないですか」
士道「だよな……?」
佐天「何だが良く分からないですけど、士道さんも来てくれますよね?」
来てくれる?
えっと……確か龍が出たとか何とかの話だっけ。それで……
士道「え?俺も行くのか?」
佐天「当たり前です」
士道「いや、俺この世界じゃ……って現実世界でもそうだけど何の力も持ってないんだぜ?俺が行ったって足手まといだろ?」
佐天「ちゃんと主人公に相応しい剣があるから大丈夫です!」
サラッと主人公とか言わないで!ばいさくしゃ。まる。
士道「……何で剣なんかがーー」
佐天「それ以上はダメです」
士道「………………はい」
理由はわからないが、ここで深追いするのはダメな気がする。殴られるような気がする。何となくだが。
佐天「そんなわけで武器もあります。来てくれますよね?」
士道「でも
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