暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第十章 仮想世界
第8-1話 士道と佐天
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……ッ!!?」

隣の男性が静かに叫んだ。あの騎士達にバレないようにするために。

だがタイミングが悪かった。

「………ん?誰だあそこで倒れているのは」

………倒れてる?

「いや、これは……」

先ほど士道に檄を飛ばした人物が狼狽える。

「………弱者はいらぬ。殺せ」

こ……ろ、す……?

一瞬、自分の耳を疑った。

だが、周りの皆は一向にそれを止めようとしない。

掟なのか、その騎士の気まぐれなのから知らないが、どうやらここで死ぬようだ。抗おうとする気力もない。

「………お待ちなさい」

と、若い女の人の声が聞こえた。

誰だ……?




どこかで聞いたことがあるその声の主を確認することも出来ないまま、士道は意識を失った。



ーーーー
ーーー
ーー



「………ん?」

ふと、士道は目を覚ました。

目を開けるとそこは見知らぬ天井だった。

天井には天井扇が目に見えるスピードでゆっくりと回転しており、ここが庶民の家ではないことがハッキリと分かった。

同時に自分がベッドの上で寝ていることも理解した。

士道「俺、どうして……?」

と、辺りを見回すとそこはかなり大きな部屋だった。士道の家のリビングの何倍あるだろうか……

すると、突然無駄に大きい(3メートルくらいあるだろうか)扉が開いた。

そこから入ってきたのは……









佐天「あ、目覚めました?」










お嬢様……というよりは魔法使いのような格好をした佐天涙子だった。




ーーーー
ーーー
ーー



佐天の格好は正直言って本当に可愛かった。

白のブラウスに黒のフリフリのスカート、黒のソックスに茶色い厚いブーツのコスチュームはまるで魔女のようだ。

これが本当の魔女なら恐らく士道達の敵だろう。だが着ているのは佐天なのでそれはないのだが……何というか、彼女に似合っているせいか……

士道「(か、可愛い……)」

不覚にも、そう思ってしまった。

佐天「………えっと、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいんですけど」

士道「わ、悪い……」

何だろうこの出来たてホヤホヤのカップルのような雰囲気は。

そんな気まずい雰囲気なりながらも士道は聞きたいことがあった。

士道「この世界は何なんだ?」

佐天「多分どこかの王国みたいですよ?私はこの国の『神官』らしいですし」

士道「『神官』か……」

なるほど、と強く頷く。

士道「…………『神官』って何だ?」

何故なるほどと呟いたのかは不明だが、普通の人はそうなるだろう。日
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