機動戦艦ナデシコ
1458話
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ファブニールやメギロートを連れて行くか?』
「いや、こっちにも戦力は必要だろ。火星に行ったら向こうで戦力を揃える」
火星がシャドウミラーの本拠地になっている以上、そこで戦力を揃えるというのは難しい話ではない。
それこそ、火星に出向いた賊軍を倒した戦力だってあるし、何より火星にはゲートが存在しているのだから。
『了解した。では、気をつけてくれ』
ナタルからの気遣うような言葉に頷きを返すと、そのナタルを押し退けるようにして美砂が映像モニタに映し出される。
『アクセル君、本当に気をつけてよ! アクセル君の身体は、アクセル君だけのものじゃないんだからね』
「分かってる、任せておけ」
その言葉は、普通男が女に……しかも妊娠している女に対して言うものだと思うだけどな。
それでも俺を心配してくれての言葉である以上、無碍にも出来ない。
「美砂も円も、大丈夫だとは思うけど気をつけてくれ。ここでの戦闘は終わったも同然だが、賊軍を殲滅した訳じゃないしな」
『分かってるわ。向こうが何かしてきたら、しっかりと力で教え込んであげるわよ』
笑みを浮かべて告げる美砂だったが、それは決して強がりだったり言葉だけのものだったりする訳じゃない。
美砂は実際にそれだけの力を持っているのだ。
その後も一言二言短いやり取りをし、通信を切る。
アウル達にも何か言っておこうかと思ったが、別にいいだろ。
そんな訳で、俺は早速転移の準備を開始する。
「システムXN、起動。転移座標入力……OK。転移フィールド生成開始」
その言葉と共に光の繭がニーズヘッグを包み込む。
この辺、木連の転移技術に比べるとどうしても劣るんだよな。
そんな風に考えている間に、転移フィールドの生成が完了する。
「転移」
その言葉と共にシステムXNによる転移が行われ、次の瞬間には既にニーズヘッグの姿は火星にあった。
一応座標としてはゲートを設置してある基地から少しだけ離れた場所であり、転移位置に狂いの類は存在しなかった。
「聞こえるか?」
『は、アクセル代表。聞こえています』
通信に現れたのは、当然のように量産型W。
地球に今までいた俺がこうして突然姿を現したのに全く驚いた様子もないのは、量産型Wの優れたところだろう。
「先程火星に突入しようとして撃破された者達の機体を回収しろ。生き残りがいれば最優先で確保して治療するように」
『了解しました』
情報源の確保はこれでOK、と。
まぁ、宇宙空間で撃破されて生き残れる者がどれだけいるかは不明だけどな、
それでもやらないよりはやっておいた方がいいのは確かだ。
「それと、シャドウを5機程こちらに寄越せ。ファブニールはいらない」
『
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