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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第65話:男女の仲と政治の理
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○ブリを見るような目で蔑んでくるよ……経験あるし」
俺に対する悪い噂話の事は無視かい!

「それも覚悟の上です……自業自得ですから」
「潔いねぇ……でも隠れてエロい事してっから、露見した時に多くを失うんだよ。僕みたいに堂々としてれば良いのに……なぁウルフ?」

……嫌味かコラ!?
俺も隠れて浮気してるから、嫌味言ってきてんのかこら!?
上等だ……ぜってー隠し通してやる! この天才を舐めるなよ。

ウルフSIDE END



(グランバニア城・国王応接室)
リュカSIDE

「……ってな訳でぇ、オジロンが辞めるってよ。後任はウルフ宰相が兼任する事になるってよ。面白そうだよね(笑)」
「笑い事じゃねぇよコノヤロー」

『父さん、ウルフ君の言う通り笑い事ではありませんよ。一体何故オジロンは辞任するのですか?』
「うん……まぁ色々込み入った事情があるんだわ。ちょっとMH(マジックフォン)じゃ言えないなぁ……早く帰ってこいよ。パパ寂しい?」

『気色悪い事言うな!』
「違う違う。僕が言ったんじゃ無くて、アミーが『パパが居なくて寂しい』って言ってたの」
『え、本当ですか!? 今すぐ帰らねば!!』
「嘘に決まってんだろバカ王子! アンタの娘は未だ喋れないんだよ」

俺のMH(マジックフォン)を使い、ホザックのティミーにオジロン退任の事を知らせる。
先程までは重苦しい会話をしてたので、反動からか軽口が横行している。
特に吹っ切れたウルフは、いつも以上に口が悪い。

「ところで……そちらの状況は如何なんですか?」
『う、うん……ホザック王家がグランバニアと国交を再開したいと考えてるのは本当なんだ。だけど……国王と王子との間には意見の相違がみられる』

「如何いう事だ?」
『はい。正確には国王と第一王子が我が国の技術力を欲していて、第二王子と少数の取り巻き達が平和と国内改革を求めて……と言う感じです』

「ホザックは二派に別れてるんですか?」
『う〜ん……二派と言えば二派かなぁ? 国王のブラス陛下と第一王子のラッセル殿下、それと大多数の家臣の一派と、第二王子のギルバート殿下と2.3人の取り巻きによる一派の二派閥です』
和平派が少ないなぁ……まぁ居ないよりマシだけど。

『ですが有難い情報もあります』
「……それは?」
『はい。何と第二王子のギルバート殿下は、リュリュと幼い頃に面識があったそうなんです!』
「マジっすかティミーさん!?」

『マジっすよウルポン! 会って挨拶を交わした途端『君はリュリュちゃんじゃないのかい? 俺だよ! 昔、オラクルベリーで出会った“ギル”だよ!』って!』
「本当にリュリュはギルバート殿下と面識があったのかい?」

『え〜っと……ぶっちゃけ忘れて
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