番外編ExtraEditionパート2
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団長に敗れて《血盟騎士団》に加入して、訓練の途中でキリトくんを殺そうとしたクラディールをライリュウくんが吹き飛ばした後のことだった。
『ごめんね・・・わたしの、わたしのせいだね・・・』
『アスナ・・・』
『ごめんね・・・』
あの時わたしは、わたしが原因でキリトくんが殺されそうになったんだと思ってた。それからわたしは泣いて、ただ泣いて謝ることしか出来なかったーーー
『わたし・・・もう、キリトくんには・・・会わない・・・』
わたしが彼と一緒にいたら、また彼の命を危険に晒すことになる。そうなるなら今後一切キリトくんには会わないーーーそうすすり泣きながら言ったわたしをキリトくんは黙らせた。そうーーーわたしの唇に蓋をするという方法で。
『俺の命はキミのモノだ、アスナ。だからキミのために使う。最後の一瞬まで一緒にいよう・・・!!』
『わたしも、わたしも絶対にキミを守る・・・これから永遠に守り続けるから。だから・・・』
『キミは、何があろうと帰してみせる。あの世界に・・・』
その夜、わたしはキリトくんを当時住んでいたセルムブルクの家に連れていって、一夜を共にしたーーーそう、あの夜からわたしたちはーーー
『ちょっとだけ、夢見てた。元の世界の夢・・・おかしいの。夢の中でアインクラッドの事が、キリトくんと会ったことが夢だったらどうしようって思って、とっても怖かった。よかった、夢じゃなくて』
『変な奴だな。帰りたくないのか?』
『帰りたいよ?帰りたいけど、ここで過ごした時間がなくなるのは嫌。わたしにとっては大事な二年間なの。今ならそう思える・・・ねぇキリトくん。ちょっとだけ、前線から離れたらダメかな?』
『え?』
『なんだか恐い。すぐ戦場に出たら、また良くない事が起こりそうで・・・ちょっと疲れちゃったのかもしれない』
『・・・そうだな。俺も疲れたよ・・・22層の南西エリアに、森と湖に囲まれた小さい村があるんだ。二人でそこに引っ越そう。それで・・・』
『それで・・・?』
この時キリトくんに言われた事が、この瞬間が今までの人生で一番ーーー
『け・・・結婚しよう』
『・・・はい!』
一番嬉しくて、決して忘れる事が出来ない。忘れられないーーー
未来side
ここまでの長時間、アスナさんが顔を赤くしてフリーズしてます。多分あのクラディールの事件の夜、キリトくんとひとつ屋根の下でプロポーズされたんだ。あの時あたしも竜兄もすごいブルーになってたのに、幸せそうでよかったねーーー
「もしも〜し!アスナさ〜ん!」
「ひゃっ!!なっ、何もしてないからね!?//////」
してるでしょ。絶対何かしてるでしょ、この反応。
「
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