第3章:再会、繋がる絆
第64話「休む暇はなくて」
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。
辛うじて御札から取り出した剣で受け止めたが、大きく吹き飛ばされる。
「っ...かはっ....!」
「...ふふ...。」
「どう...して....?」
大きく吹き飛ばされた先では、レイピアを抜かれた椿が血を吐きながら膝をついていた。
「椿!....くっ、ユーノ!」
「“チェーンバインド”!!」
椿に駆け付けようとして、偽物に阻まれる。なので、ユーノに椿を頼む。
ユーノはチェーンバインドを葵に巻き付け、思いっきり投げ飛ばそうとする。
「(非力...!)」
しかし、力が強くないユーノでは逆に葵を自身に引き寄せるだけとなってしまう。
...いや、待てよ...あれで計算通り...!?
「“プロテクション”!」
「っ、なっ...!?」
引き寄せられるのを利用して攻撃しようとした葵に、防御魔法が迫る。
まるで大きな板を叩きつけるように、今度こそ葵が吹き飛んだ。
「(なんつー防御魔法の使い方...。)..っと!」
ユーノは攻撃魔法がほとんど使えない。使えたとしても滅茶苦茶弱い。
だから、ユーノは防御魔法でも攻撃できる手段を編み出していたようだ。
...と、考えている暇もなく、僕は偽物の攻撃を捌く。
さっきと違って椿の援護がないため、どうしても僕が押されてしまう。
「っ...どうして葵が...!」
「教えてやろうか...?」
例え偽物がどんな目的を持っていたとしても、葵が協力するはずがない。
協力するなんて、それこそ洗脳かなに...か....。
「....洗脳か....!」
「さすがオリジナル。この程度なら簡単に答えに辿り着けるか。」
そう、洗脳魔法だ。別に、何もおかしくはない。
そういった魔法は普通にあるし、例えレジストされやすくても、それがされない程弱らせる...または相手の抵抗を上回る洗脳をすれば可能だ。
...ましてや、僕程の術者になると、強力な洗脳魔法も組み立てられてしまう。
「くそ...がぁあああ!!」
「っ....!」
ギギギギギギギギ、バギィイン!ギィン!ギギギィイン!
怒りを力に変え、一気に攻める。
創造魔法による剣群の攻撃をも全て弾き、受け流して剣を振るう。
導王流によって剣の攻撃は捌かれ、さらにそこへ剣群の雨が襲い掛かり、剣は折れる。
しかし、それでも素手で剣群と偽物の剣を受け流し、懐に入り込む。
「なにっ...!?」
「“霊掌”!」
もちろん、ごり押しな部分もあり、いくつも掠り傷が付く。
しかし、それでも肉迫し、霊力を込めた掌底を放つ。
「がっ...!?」
「っ......!
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