暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第64話「休む暇はなくて」
[6/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 辛うじて御札から取り出した剣で受け止めたが、大きく吹き飛ばされる。

「っ...かはっ....!」

「...ふふ...。」

「どう...して....?」

 大きく吹き飛ばされた先では、レイピアを抜かれた椿が血を吐きながら膝をついていた。

「椿!....くっ、ユーノ!」

「“チェーンバインド”!!」

 椿に駆け付けようとして、偽物に阻まれる。なので、ユーノに椿を頼む。
 ユーノはチェーンバインドを葵に巻き付け、思いっきり投げ飛ばそうとする。

「(非力...!)」

 しかし、力が強くないユーノでは逆に葵を自身に引き寄せるだけとなってしまう。
 ...いや、待てよ...あれで計算通り...!?

「“プロテクション”!」

「っ、なっ...!?」

 引き寄せられるのを利用して攻撃しようとした葵に、防御魔法が迫る。
 まるで大きな板を叩きつけるように、今度こそ葵が吹き飛んだ。

「(なんつー防御魔法の使い方...。)..っと!」

 ユーノは攻撃魔法がほとんど使えない。使えたとしても滅茶苦茶弱い。
 だから、ユーノは防御魔法でも攻撃できる手段を編み出していたようだ。

 ...と、考えている暇もなく、僕は偽物の攻撃を捌く。
 さっきと違って椿の援護がないため、どうしても僕が押されてしまう。

「っ...どうして葵が...!」

「教えてやろうか...?」

 例え偽物がどんな目的を持っていたとしても、葵が協力するはずがない。
 協力するなんて、それこそ洗脳かなに...か....。

「....洗脳か....!」

「さすがオリジナル。この程度なら簡単に答えに辿り着けるか。」

 そう、洗脳魔法だ。別に、何もおかしくはない。
 そういった魔法は普通にあるし、例えレジストされやすくても、それがされない程弱らせる...または相手の抵抗を上回る洗脳をすれば可能だ。
 ...ましてや、僕程の術者になると、強力な洗脳魔法も組み立てられてしまう。

「くそ...がぁあああ!!」

「っ....!」

     ギギギギギギギギ、バギィイン!ギィン!ギギギィイン!

 怒りを力に変え、一気に攻める。
 創造魔法による剣群の攻撃をも全て弾き、受け流して剣を振るう。
 導王流によって剣の攻撃は捌かれ、さらにそこへ剣群の雨が襲い掛かり、剣は折れる。
 しかし、それでも素手で剣群と偽物の剣を受け流し、懐に入り込む。

「なにっ...!?」

「“霊掌(れいしょう)”!」

 もちろん、ごり押しな部分もあり、いくつも掠り傷が付く。
 しかし、それでも肉迫し、霊力を込めた掌底を放つ。

「がっ...!?」

「っ......!
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ