暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第64話「休む暇はなくて」
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して、素手となった優輝は手に霊力を流し...!

「なっ....!?」

「っっ....!これ、なら...!」

 ...レイピアと剣を、無理矢理掴み取った。
 霊力で強化したとはいえ、刃が食い込み、血が流れる。

「(予想だにしない一手...つまり、悪手を狙えばいいんだよ...!)」

 受け流した方が隙も作りやすく、常に最善手を掴むのが優輝の戦い方。
 それなのに無理矢理相手の武器を掴むなど、本来はするはずがないのだ。

「椿っ!」

「今回ばかりは無茶は見逃すわ。....受け取りなさい。」

   ―――“弓技・矢の雨”

 矢の雨が降り注ぎ、武器を掴まれていた二人は咄嗟に手放して避ける。

「っ...!これでっ!!」

   ―――“封魔陣”

 陣のように広がった霊力が、偽物と葵を吹き飛ばす。

「ユーノ、行けるわね!」

「う、うん!」

「舌、噛まないようにね!」

   ―――術式“速鳥”

 すかさず椿が速度上昇の術式を自身にかけ、優輝とユーノを連れて逃げる。

「おまけだ...!受け取れ!」

〈“Cartridge Revolver(カートリッジ・リボルバー)”〉

 そして優輝がカートリッジを偽物と葵の足元に着弾させ、砂塵を巻き起こす。

「もう一発!」

〈“Cartridge Revolver(カートリッジ・リボルバー)”〉

 さらにもう一発が結界の壁に向けて放たれ...結界に穴を穿つ。

「行け!ユーノ!」

「っ....転移!!」

 最後にユーノが準備していた転移魔法が発動する。
 穿たれた結界の穴から脱出し、三人は偽物と葵から逃げおおせる事が出来た。













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