EPISODE13.想い繋がりて、空晴れ渡る
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振り向くと、そこには白いガングニールを纏ったキョウヤが居た。
「さて、やるか!」
キョウヤはそう言うと真っ直ぐ突進しノイズを突き刺し、刃を回転させながら他のノイズにぶつけてゆくFORBIDDEN SPIRALを放ちノイズを倒して行くが、数は一向に減らない。
「仕方がない。バビロニアの神よ。キョウヤ・タカナリに力を与え給え!ソロモンの杖、ノイズロード!」
キョウヤがそう叫び、ソロモンの杖を翳すと、キョウヤの前にノイズ達が現れ、ノイズ同士はぶつかり合い、対消滅を起こす。そうしているうちに美冷達の前にいたノイズは全滅していた。
「よし。フロンティア事変でこっちにやって来たノイズはこれで全滅した。もう、ノースガルドにノイズは現れないだろう。」
キョウヤは立ち去ろうとするが、
「ノースガルドで現れる謎の男の噂、やはりキョウヤだったんだね。ボクも美冷も、そう疑っていたけど、まさか本当だったとは。それにしても、何故歳をとっていないんだ?」
フォルテにそう言われ、キョウヤは立ち止まる。
「バレていたか。やっぱり姉さんには適わないな。」
「それより、キョウヤはなんでここに居るの?だってキョウヤ十年前に─」
「おいおい、誰か俺が本当に死んだことを確認したか?確かに俺はあの時絶唱を放った。けど、背骨が消えた時点でその時、不思議なことが起こったんだ。トライデントを失う代わりに、俺の肉体は地球に残った。」
「嘘ッ!?そんな奇跡─」
「でも、今こうして逢えている。残った俺の肉体はあの後おっさん達に拾われて、身体の四割を機械パーツに変えることで、一命を取り留めた。まあ、とは言ってももうここには居られないんだけど。」
「なんで!また、三人で一緒に戦おうよ!」
「それは出来ない。これを見てくれ。」
キョウヤはそう言うと、『高鳴響也』と書かれた免許証を見せる。
「これって。」
「そう。今の俺はノースガルドのキョウヤ・タカナリじゃない。地球人の高鳴響也なんだ。それが、俺が生きる条件だ。解ってくれ。」
キョウヤの言葉に、二人はしばし黙ってしまう。
「それじゃ、元気でなっ!」
キョウヤは再び去ろうとするが、
「待ってキョウヤ!ごめんなさい、私来月─」
「結婚するんだろ。いいさ。こんな身勝手な男より、あいつの方が美冷を幸せに出来るって。」
美冷は呼び止め、キョウヤはそう返す。
「なんで知っているの?」
「元婚約者の言いたいことぐらい、解らなくてどうする。」
「それよりも、十年前にボク達に言いかけた言葉、本当は何が言いたかったんだ?」
「ああ〜、あん時のか。忘れたよ。さて、そろそろ地球に戻らないと。おっさん達に怒られちまう。」
「キョウヤも、元気そうで良かった。キョウヤ、覚えているだろう。ボク達が、初めてチームになった時のこと。」
「ああ!例え
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