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戦姫絶唱シンフォギア〜海神の槍〜
EPISODE13.想い繋がりて、空晴れ渡る
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す!」
響は倒れているフィーネに手を伸ばす。
「ふざけないで、ちょうだい!」
フィーネは響の手を振り払い、鞭を向ける。響は咄嗟に避けるが、鞭は遥か上空に延びてゆく。そして、何かに刺さると、フィーネは一本背負いの要領でその何かを地球に目掛けて引っ張る。
「こちらの世界の私、一体何をする気だ!」
「私の悲願はただ一つ!地球からバラルの呪詛を解き放ち、再び人類の統一を行うこと!その為に、破片だけでも地球に落とす!」
「何だって!」
フィーネアナザーは驚く。
「私は今は砕け散る!だが、またいつかの時代に私は甦る!その時が、人類の安寧の時となる!」
フィーネは高笑いを挙げる。
「大変です!このままでは、あと三時間で大気圏に突入します!」
それにあわせ、緒川がパソコンで計算した結果を響に伝える。
「宇宙かぁ。ちょっと遠いけど、なんとかなるかな?」
響はそれを聞いて準備運動を始める。
「一体何をする気だ!」
「ちょぉっと、宇宙旅行に行って来るだけですよ。それから了子さん、一つ頼まれてくれませんか。」
「私はフィーネだ。」
「私にとっては了子さんですよ。何度も言わせないで下さいよ。もし私帰って来れなくても、了子さんが、いつかの時代まで語り継いで下さい。」
「何故私に頼む。」
「だって、何度も生まれ変わるなら、何度も誰かに話せるじゃないですか。」
「ッフ、呆れた。それなら、あなたのやりたいようにやりなさい。あなたの胸のそれは、その為にあるんだから。」
フィーネは最後の最後で了子の喋り方で響に助言をし、フィーネは崩れるように消滅していった。
「それじゃ、行って来るね。」
響はアームドギアのエネルギーを最大にして放ち、そのエネルギーで宇宙へ飛んだ。
「あん馬鹿、一人でなんとかなると本気で思っているのか!?」
クリスは一人で宇宙に行った響に呆れていた。
「そうだな、我々二人でサポートしないと、危なっかしいな。」
翼はクリスの肩をたたく。
「おい、どうしたんだよ!?」
「決まっているだろう。立花をサポートしに行くぞ。」
「はぁ?なんで私がっ。」
「当たり前だろう?私も雪音も立花に助けられたんだ。礼は返すのが筋だろう。」
「ったく、しゃーないな。私も行ってやるよ。」
クリスは難癖をつけながらも、翼とともに宇宙へ向かう。
「フィーネ、私達も宇宙へ行けない?」
「それは出来ない事だ。我々のシンフォギアに宇宙での戦闘は考慮されていない。宇宙での戦闘は不可能だ。」
「そんな!」
「美冷、諦めよう。ここは響さん達に任せよう。」
「─はい……」
「すまない。こちらの世界の民達。こちらの世界の私と、キョウヤ達が迷惑をかけました。」
フィーネは深々と頭を下げる。
「気にしないでくれ。了子君の件は我々にも責任がある。それに
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