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戦姫絶唱シンフォギア〜海神の槍〜
EPISODE13.想い繋がりて、空晴れ渡る
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はフォルテ達に指示を出し、フィーネの所に向かう。
「貴様は一体!?」
フィーネは驚く。
「私は、キョウヤと同じノースガルド出身のフィーネ。そこにいる子供にも分かり易くフィーネアナザーと名乗ろう。」
フィーネアナザーはそう名乗る。
「異世界でリィンカーネイションを起こした私だと!」
フィーネは驚く。
「そうだ。私は先程、キョウヤを愚弄した。どう処罰してやろうか。」
フィーネアナザーはフィーネに近づく。
「処罰だと?貴様も私なら、何故あの人の為に動かない!」
「私はこの者、マイ・タカナリの身体に再誕する際にこの者に聞いた。思い残すことは無いかと。その時にこの者が何と言ったか解るか?」
「そんな俗物の考え、解るはずも無い。」
「そう言うと解っていた。この者は迷わずこう答えた。『この子達を頼みます。この子達には、まだ私が必要です。私の夫と一緒に、育てて下さい。』そう答えた。当時、こちらの私と同じ考えであった私はその考えが愚かに思えた。だが、家族のフリをして共に暮らして行くうちに大切に思えて来た。そしてその時、あの人が何故この地を離れたのか理解出来た。あの人は、私達に何時までも崇拝をさせず、前を向いてもらう為にこの地を離れたと!」
「そのような戯れ言、信用出来るものか。あの人が去った結果、この地はバラルの呪詛で包まれ、人は手を取り合う事を捨て、ノイズによって殺し合う道を選んだ。私ともあろう者が忘れたわけでは無いだろう!」
「だが、貴様の起こした暴挙によって、この者の夫も、次男も、そして、今キョウヤも失った!この苦しみ、貴様に解るか!」
「理解出来ないな。どうやら、そちらの世界の私は呑気に暮らしているうちに私の役目も、私の思いも失ったようだな。それなら、貴様に価値はなくなった!」
フィーネは鞭を使いフィーネアナザーを攻撃しようとするが、フィーネアナザーはアイギスで軽々と防ぎ、カラドボルグでフィーネを切り裂く。
「そんな考えで、あの人が振り向くと、本気で考えているのか!」
フィーネアナザーはカラドボルグを振り上げるが、
「二人とも落ち着いて下さい!」
響が二人のフィーネの間に入る。
「貴様!」
「お前は確か、キョウヤの協力者か。キョウヤ達が世話になった。ありがとう。」
「構いませんよ、マイさん。」
「何故その名で呼ぶのだ?私は、彼女の意思を奪ったのに。」
「だって、ずっとマイさんとしてキョウヤさん達を育てて来たんですよね?それなら、私にとってはあなたがマイさんです!」
「ありがとう。やはりキョウヤが認めただけのことはある。すまない、私も年甲斐もなく怒ってしまった。」
「大丈夫ですよ。それより、了子さんも落ち着きましたか?」
「私はフィーネ。その名は不要だ。」
「そんなこと無いですよ。私にとって、了子さんは了子さんで
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