第18話 カルバートでの決戦
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の手掛りになったかもしれないのに……でも僕は切り替えていかないといけない。必ずレンを助け出すためにも…!
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side:??
「ご苦労様です、流石は銀……見事な手際ですね」
「……」
東方人街のある路地裏で紫色の髪をした男性がパイツェンを殺した仮面の人物と話していた。彼の名はツァオ。黒月の一員でユダの部下でもある。
「しかし良かったのか?自分の上司に話さなくても?」
「彼の失態は既に長老たちは知っています、故にパイツェンの始末を貴方に頼んだんですよ。西風の旅団といえど保険は大事ですからね。まあユダさんも長くはないでしょう、既に上は見切りをつけてますからね」
「……自分の上司すら欺くか、恐ろしい男だ」
「ユダさんは嫌いではないですが所詮過去の栄光にしか縋れない男……いずれはこうなる運命だったんでしょう」
「喰えない男だ」
「合理的と言ってほしいですね。しかし西風の旅団か……あの子供たちを実際に見てどう思いましたか?」
「……今はまだそこまで脅威には感じない、だが……」
「だが?」
「……壁を乗り越えたらその時は更に強くなるかもしれんな」
「そうですか……ふふ、何故か分かりませんが彼らとは長い付き合いになりそうに思ったんです」
「……そうか」
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sid;リィン
「お世話になりました」
次の日の朝、僕たちはカルバート共和国を去る前にリーシャとジャムさんにお別れの挨拶をしに来ていた。
「もう行っちゃうアルカ?ここに永久就職してもいいんだヨ?」
「すみません、今は猟兵を辞める訳にはいかないんです」
「ん、悪いけど遠慮しとく。わたしはリィンを支えないといけないから」
「そうカ、残念アル……」
ジャムさんは僕とフィーを勧誘していたがやっと諦めてくれた。申し訳ないがフィーが断るなら強制はできないよね。
「リィンさんもフィーさんもお元気で。また遊びに来てください」
「うん、必ず遊びに来るね」
「リーシャ、ジャム。バイバイ」
「あれ、リーシャちゃん、俺は?」
「ふふ、勿論カイトさんもです」
「だよなぁ!忘れられたんじゃないかって焦ったぜ!」
「あはは……」
「また来るといいネ、その時はバイトしてもらうけどネ」
こうして僕たちのカルバートでの依頼は幕を閉じた。色々あったけど楽しかったよ。でもやっぱり気になる、パイツェンたちを殺した奴が。一体何者だったんだろう……
「リィンさん、今度会える時は敵じゃなきゃいいですね……」
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