第18話 カルバートでの決戦
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「それは良かったです」
リーシャの問いにフィーは満面の笑みで答えた。
「そこまで喜んで貰うと私も嬉しいネ」
そこに第三者がやってきた、髪を頭の上で束ねた特徴的なツインテールと東方の服の何だっけ……確かチャイナドレスなるものを来た女性が話しかけてきた。
「あ、店長」
「店長ってこの店のか?随分若くて綺麗な人がやってるんだな」
「そっちのお兄さん中々お上手ネ。私『ジャム・クラドベリ』と言うネ。この店の店長を務めてるヨ、以後宜しくアル」
「初めましてジャムさん、僕はリィンと言います」
「フィーだよ、宜しく」
「俺はカイトだ、宜しくな店長さん」
互いに挨拶をして自己紹介する、って何やらジャムさんが僕の顔を見ながら何かを考えていた。
「あの、何か?」
「うーん、君中々美形アル。後5年もすれば絶対いい男になるネ、若い女ほっとかないヨ」
「あ、ありがとうございます」
まさかいきなり容姿について褒められるとは思ってなかったから驚いた。
「もし良かったら私の店で働いてみないカ?きっと若い女の客がいっぱい増えるヨ!そうすれば私の店も繁盛するネ」
「え、えっと……」
「もう店長ってばそうやって直に気に入った子を勧誘しようとしないでください。リィンさんが困ってるじゃないですか」
「むう、リーシャは固いネ」
リーシャが助け舟を出してくれたから何とか話を中断させることが出来た、しかし自由な人だな……
「ならそっちのおチビちゃんはどうアル?今はまだ小っちゃいけど7年もすればいい女になれると思うヨ」
「小っちゃいは余計……わたしはいい。リィンと一緒に仕事をやっているから」
「なら御試しで今日だけウェイターをしてみないカ?きっとロリ……小さな女の子好きなお客が来ると思うヨ」
「興味ない」
ジャムさん、僕は無理だと思ったのか今度はフィーに聞いている、でもフィーは全く乗り気ではない。まあフィーは人見知りなところがあるから接客業は難しいと思う。
「ならチャイナドレス着てみるだけでもいいカラ!絶対にどんな男でも落とせる魔性の服ネ、着てみたくないカ?」
「どんな男でも……?」
フィーがチラリと僕を見てちょっと顔を赤くする。どうしたんだろう?
「それってリィンも魅了できる?」ボソボソ
「え、勿論アルヨ。あの男の子だっておチビちゃんのチャイナ服を着た姿を見せたらきっとイチコロアル!」ボソボソ
「リィンを魅了……気が変わった。今日だけなら受けてもいい」
「本当アルか!」
途中からこっちには聞こえない小さい声で話していたけど……え、どうしたのフィー、そういうのは絶対に嫌がると思ってたのに。
「
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