機動戦艦ナデシコ
1457話
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ールドをあっさりと貫き、テツジンの頭部を消滅させる。
……そう、破壊ではなく消滅だ。
当然テツジンは何も出来ないままに地面へと崩れ落ちる。
それを見ながら、T-LINKシステムによる機体制御でT.T.キャノンを発射。
残り2機のうちの1機の頭部を貫き……
「ファントム!」
ヒュドラから放たれたファントムが、ビームソードを展開したまま、真っ直ぐに最後の1機のテツジンの頭部を貫く。
放たれたファントムの数は8基であり、その全てがテツジンの頭部を貫いたのだ。
そうなれば、当然どうにも出来ず……頭部を残したまま、テツジンは地面へと崩れ落ちる。
「ふぅ、何とかなったか。……にしても、てっきり転移してこっちの攻撃を回避するかと思ったんだけどな。まさか何も出来ずに撃破されるとは思わなかった」
呟きながらサセボシティの方へと視線を向けると、そこでの戦いも既に勝負は決まりかけている。
血の気に流行って戦場に出たのだろう。アウルやスティングのファブニールが、そしてアカツキの護衛を終えたのかレイのファブニールの姿もあった。
量産型Wのファブニール4機とメギロート40機でさえ苦戦していた賊軍だ。
賊軍結成当初の戦力があれば、まだ多少は抗う事が出来ただろう。
だが、シャドウミラーと敵対し、それどころかファブニールやヤンマ、カトンボの実験台とされてしまったり、討伐軍に加わったナデシコ、月ドッグで作られていた複数のナデシコ級、精霊の卵……と、次々に賊軍にとって手に負えない戦力が敵対したのだ。
既に賊軍の中で最大勢力でもあるクリムゾングループの本社や各種工場も討伐軍の攻撃により破壊されている。
……勿論こんな騒動を引き起こすのだから、クリムゾングループの隠し工場といったものは用意されており、今はそこで戦力を補充しているのだろう。
だが、そんな隠し工場は当然表向きに存在している大規模な工場に比べれば、どうしても規模は小さくなってしまう。
そんな状態で討伐軍+シャドウミラーを相手にしていれば、当然戦力の回復は追いつかない。
ましてや、戦力のソフトウェアたる人間も次々に降伏したり撃破されて死んだりしているのだから。
こうなってしまうと、俺が向こうに手を出す必要はないな。
そう判断すると、メギロートが運んでいるテツジンへと視線を向ける
もうシロガネに運び込んだ機体も含めて、頭部が殆ど原型を留めていないものが多い。
普通ならこういう真似はしないんだが、元木連の兵士で草壁と一緒に行動しているという事は、色々な意味で信念が強いのは間違いなく……つまり、捕虜になるなら自爆した方がマシだと判断しかねないんだよな。
もしくは、草壁が外部から自爆装置を作動させるなんて可能性も考えられる。
何しろ、ここ
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