番外編ExtraEditionパート1
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
竜side
2025年7月25日
これはは夏休みが始まってまだそこまで日が経ってない時の話だ。オレはSAO生還者支援学校の制服を着て、赤いマニュアルバイクの後ろに未来を乗せて学校ヘ向かう。安全運転を心掛け、信号や交差点に注意しながら走っているとーーーオレと同じ車種の青いマニュアルバイクに乗っている男女二人と合流する。そのバイクのライダーとツーリングするかのように走って目的地の学校へ到着した。バイクを停めてヘルメットを外し、途中で合流した二人に顔を向ける。
「よっ!キリト!スグ!」
「二人ともおはよー!」
「おう、ライリュウ。ミラ」
「おはよう未来ちゃん。竜兄ちゃん」
オレの双子の弟のキリトこと桐ヶ谷和人と、従妹のリーファこと桐ヶ谷直葉。彼女とは先日から仲良くなって、お互い『竜兄ちゃん』や『スグ』と呼び合っている。
軽く挨拶を済ませて四人で歩き、玄関で談笑しながらオレたちを待っていた三人の女友達と合流する。
「直葉ちゃん!キリトくん!」
「ライリュウさん!おはようございます!」
「ミラ!こっちこっち!」
栗色の長髪の後ろに横向きに三つ編みを結んだ一つ上の弟の彼女、アスナこと結城明日奈さん。赤いリボンで髪をツインテールにしたオレの女友達の中で最年少の少女、シリカこと綾野桂子。茶髪のショートヘアーの前髪を二本のヘアピンで分けたそばかすの姐御、リズベットこと篠崎里香。
「ごめんなさいみなさん。わざわざ集まってもらっちゃって・・・」
「そんな、水臭いですよ!」
「そうだよ直葉ちゃん。でも意外だね。運動神経良さそうなのに・・・」
「うん。現実でも仮想でも水の中だけは苦手なの・・・」
そう。オレたちがここに来た理由はスグの泳ぎの練習を手伝う事だ。スグは中学の剣道全国大会ベスト8の実力者だが、筋金入りのカナヅチという意外な弱点があった。今日は夕方からALOでシルフ領の外れの海の海中クエストをオレたちや翼たち《リトルギガント》、そしてクラインとエギルで攻略に行こうという話になっていた。ALOは一応ソードスキル以外は基本システムアシストはなしで、プレイヤーの運動能力に依存するゲームだ。だから海中クエストをやるにあたって、スグを泳げるように特訓するために今日ここに来た。来たんだがーーー
「しっかし、こんなプール日和に臨時カウンセリングなんて、キリトもついてないわね〜」
「全くだよ。一学期はそこそこ真面目にやってたんだけどな・・・」
実は和人が臨時カウンセリングに呼ばれていて、特訓に参加するのがかなり遅れるらしい。オレは女の子五人に男一人という相当ヤバイ状況に置かれることになってしまった。こんな時にーーー
『悪いな竜。今日は店を手伝わ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ