193部分:第二十六話 薔薇の聖闘士その四
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第二十六話 薔薇の聖闘士その四
「白銀は貴方達二人ですか」
「はい、そうです」
「我々です」
「わかりました」
アフロディーテは彼等の言葉はまずは受け入れるのだった。
「それでは。御一緒に」
「そして我々も」
「及ばずながら」
今度は四人が名乗り出てきたのだった。
「御供させて頂きます」
「それで宜しいでしょうか」
「貴方達は確か」
アフロディーテはその四人を見て言うのだった。少し何かを思い出すような顔になっている。
「青銅の」
「はい、私はです」
まずは黒い髪の童顔で小柄の少年が名乗るのだった。
「子馬星座のシオンです」
「蛇星座のラシャーです」
長い赤い髪の少年も名乗ってきた。
「俺は画架星座のワルター 」
「炉星座のペテル」
続いて何処か氷を思わせる澄んだ目の白銀の髪の少年と彼とは逆に金髪の少年も名乗ってきた。
「我等四人です」
「アフロディーテ様の御供は」
「宜しいでしょうか」
「構いません」
アフロディーテは彼等の言葉を聞いてまずはこう述べるのだった。
「教皇の命ですね」
「はい」
「その通りです」
今のアフロディーテの問いにも頷いて答えるのだった。
「では私に拒むことはできません」
黄金聖闘士といえどもである。教皇の命に逆らうことができないのだ。教皇はまさにアテナの代理人でありその言葉こそアテナの言葉であった。
「それに」
「それに?」
「貴方達の目を見れば」
彼等を見てもなのであった。
「どうして断れましょう。その目を見て」
「有り難うございます」
「それでは御一緒に」
「しかしです」
ここでアフロディーテの言葉は強くなった。
「一つ申し上げておくことがあります」
「一つですか」
「そうです」
また言うアフロディーテであった。
「一つ。これだけはです」
「?それは一体」
「何でしょうか」
これはミスティにもアルゴルにもわからないことだった。彼等は怪訝な顔をしてそれぞれの眉を顰めさせわからないといった顔を見せるのだった。
「死なないことです」
アフロディーテが言うのはこのことだった。
「死なないことです」
「我々がですか」
「死なないことですか」
「そうです」
また言うアフロディーテであった。
「死ぬことは私が許しません」
アフロディーテはさらに述べてきた。
「そう。何があろうとも」
「何があろうともですか」
「その通りです。聖闘士はアテナと人々の為に闘うのが務め」
これはもう言うまでもないことであった。
「しかし今は死ぬ時ではありません」
「では生きよと」
「闘い。そして生きる」
こうも言うアフロディーテだった。
「私が言うのはそれだけです。宜しいですね」
「はい、
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