第21話 vs海軍クザン中将
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程度なら簡単だと思う。むしろ、倒してしまえるかもしれないと考えられるくらいには余裕だった。
「天龍、吹雪、夕立、海軍男と一気に勝負を決める! 舞風は、俺と一緒に学者たちの守りを固めて!」
丸メガネの男の対処は三人に任せて、残りの皆は先に進むことに。
俺の指示を聞いた丸メガネの男は、一気に緊張感を漂わせ戦闘態勢に入った。その様子を見て、俺は確信した。この場は、彼女たちに任せても大丈夫だろうと。
「よっしゃ! 戦闘だッ!」
腰に下げている刀を抜いて、天龍が一番最初に丸メガネの男に攻め寄る。天龍の瞬発力と思い切りの良さを見て、目を見開き驚いている丸メガネの男は、それでも驚きながら咄嗟に両腕を胸の前に交差させて防御の体制に入った。
「ハハッ! 無駄ぁ!」
「ぐっぁ!?」
今度は、天龍の刀による攻撃を受けた丸メガネの男の腕からガキンと言う金属音を鳴り響く。テンションを上げた天龍は、丸メガネの男の防御を物ともしない、という雰囲気で攻撃を続ける。防御態勢の男の腕に、天龍は力任せに刀を押し込んだ。
だが、彼も攻撃されるがままではないと言うように、声を上げて反撃に移ろうとする。
「っっらぁっ!」
「おっと」
丸メガネの男は、交差させ防御していた腕を掛け声とともに思いっきり開いた。最初の見た目の印象から感じた、やる気のない様子から一転して、叫ぶような声を上げて腕に力を込めながら。続けて、天龍の腕を掴んで反撃しようとした。
だがしかし、天龍は丸メガネの男が伸ばしてきた手をヒラリと躱して、今度は逆に一気に離脱するために後ろへと飛んで下がった。軽い様子でひとっ飛びすると、3メートル程の距離を離れた。つまりは、丸メガネの男から十分な距離を取っていた。
「今です!」
「何っ!?」
天龍の次の行動を見極めようと、視線を取られていた丸メガネの男は、左右から襲いかかってきた弾丸の嵐に、一拍遅れて気づき慌てて再び腕を交差させて防御態勢に入る。その弾丸は、攻撃の機会を伺っていた吹雪と夕立らによる、砲撃によるものだった。
「当たって下さい!」
祈りながら、弾をばら撒く吹雪。
「さぁ、これでどう?」
一方、笑みを浮かべながら、攻撃を続ける夕立。
本来ならば、艦娘の力は深海棲艦という敵を倒すために振るわれる力であり、普通の人間からしたら、理不尽と感じるほどに強大なパワー
。
だが、攻撃を受けた丸メガネの男も普通ではない悪魔の実の能力者だった。無傷とはいかない迄も、傷を負い血を流しながらも気絶せずに、地面に倒れずそのまま立っていた。
「なんて力を持ってやがる」
しかし、戦況では艦娘たちが圧倒的に有利だった。忌々しそうに天龍達を見て睨みながら愚痴る丸メガネの男。
(奴は、自分
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