第二十三話 和解に向けて
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・・・本当に・・・・!!!」
紀伊は涙を流してしゃくりあげていた。
「紀伊・・・・姉・・・様・・・・。」
抱かれながら尾張は初めて姉の名前を口にしていた。とてもぎこちなかったけれど、間違いなく姉の名前を口にしていた。
その様子を阿賀野たちはうなずき合いながら見守っていた。
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