機動戦艦ナデシコ
1456話
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え事をしていると、その隙を突いた訳ではないがジンシリーズ……確か何種類かあったジンシリーズの中でも、万能型であるテツジンとかいう奴だったと思うが、そのテツジンから放たれたグラビティブラストを、ヒュドラのスラスターを使って回避する。
回避した先に、再び別のテツジンがグラビティブラストを撃ってきた。
いや、5機のテツジン全機が俺に向かって攻撃を仕掛けている。
「動くな」
そう告げたのは、ファブニールが動こうとしたからだ。
同時にメギロートの方も動きを止める。
「この5機の相手は俺がする。お前達は賊軍の主力を叩け」
そう命じれば、ファブニールのパイロットである量産型Wは俺の命令に逆らうような真似はしない。
この実直さこそが量産型Wの優秀さだよな。……柔軟さが足りないというのもあるが。
『アクセル君、いいの?』
そして量産型Wではない円からの通信。
「ああ、問題ない。それにこのテツジンは出来れば損傷が少ないままで持って帰りたい。技術班も喜ぶだろうし」
「レモンとマリューが、でしょ」
返事をしながら、T-LINKシステムによる機体制御で、5機のテツジンからの攻撃を回避する。
そんな俺の様子を見て、まず心配はいらないと判断したのだろう。円はあっさりと納得すると、通信を切る。
同時にテツジンからはミサイルも発射されるが……ジャマーを起動した瞬間にあらぬ方へと逸れていく。
グラビティブラストだけじゃなくてミサイルも用意されているのか。
まぁ、考えてみればディストーションフィールドはグラビティブラストとかに対して強い防御力を持つが、その反面実弾兵器の類に関して、多少の防御力はあれどもその程度だ。
そして向こうが敵として認識してるのは、シャドウミラーと……そして、ナデシコ。
5機のテツジンからの攻撃を回避しながら視線をナデシコの方へと向けると、そこでは賊軍に対してミサイルを撃っているナデシコの姿がある。……グラビティブラストを使えばサセボシティに被害が出るというのが頭に残ってるんだろうな。
一応グラビティブラストを広範囲に攻撃する事は可能なのだが、それでも威力を低くはしきれないと判断したのだろう。
ともあれ、賊軍と草壁達にとっての敵で最も強力なのはナデシコだ。……シャドウミラーを除けば、だが。
そのナデシコに対処する為にミサイルも用意したのだろう。
「さて、そろそろ仕留めるか。このまま無駄に時間を使っても戦闘を長引かせるだけだし」
グラビティブラストを回避しながら、真っ直ぐに突っ込んで行く。
そして一番近くにいたテツジンのすぐ側で急制動をして空中で止まると、エナジーウィングを発射する。
刃状のエナジーウィングは、ディストーションフィールドによる防御
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