機動戦艦ナデシコ
1456話
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も戦いについては積極的じゃなかったんだが……そんなリョーコ達でも、今目の前に広がっている光景にはただ呆然としているしかなかった。
そして次に前に出たのはメギロート。
正直なところ、ファブニールだけで勝負は決まると思うのだが、敵の数はまだかなり多い。
先程のファブニールの拡散したグラビティブレスについても、新型艦の後ろにいた機体は何だかんだと被害を受けるのは避けられたしな。
まだ生き残ってる敵機の数はそれなりに多くいる。
……正直、ファブニールが拡散型のグラビティブレス使い続けていれば、それだけでもう勝負は決まってしまいそうになると思うんだが。
賊軍にとっては一方的になぶり殺しになるだろう展開を考えていた、その時。
『アクセル君、前方に転移反応!』
シロガネの円からの通信。
転移反応? チューリップもないのにか?
そんな俺の疑問の答えは次の瞬間明らかになった。
ファブニールと賊軍の間に現れたのは、5機の巨大人型兵器。
……いや、巨大と言っても全長30mでファブニールと殆ど変わらないのだが。
けどファブニールが空を飛んでいるのに対し、その巨大人型兵器は空を飛ぶ事が出来ないらしく地上に存在していた。
「……なるほどな」
その機体を見ても、俺は特に驚くべきことはなかった。
何故なら、その機体の存在は以前から白鳥に聞かされていた為だ。
木連の秘密兵器という扱いの機体であり、本来であればまだ完成はしていなかった代物。
俺が以前見せて貰った設計図と比べると若干違うところもあるが……それは仕様変更であったり、クリムゾングループやネルガルの技術を流用した事によるものだろう。
その仕様変更が、木連の技術不足だったからなのか……それとも純粋に性能を上げる為なのかは分からない。
だがそれでも、今俺の前にその機体が存在するというのは事実だった。
「ジンシリーズ、か」
以前白鳥から情報を貰った、この世界の特機とも呼べる代物。
短距離ではあるが転移が可能という能力を考えれば、ここまで転移してきてもおかしくはない。
まぁ、こっちと遭遇する前にどこにいたのかというのは気になるが、ぶっちゃけ転移が可能ならどこぞの工場とかあっても問題はないのだから。
ただ、俺が聞いた話だと手に出来るのは遺伝子的に操作された者……優人部隊の者くらいしかいないって話だったんだがな。どうやってパイロットを用意したのか。
それも5人も。
優人部隊というのは、少数精鋭と言われていた通り数そのものが少ない。
そう考えれば、向こうにとっても虎の子といった存在だろう。
……いやまぁ、今回は賊軍が背水の陣で攻撃してきたのだから、ジンシリーズを使わない手はないって事か。
「っと!」
考
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