機動戦艦ナデシコ
1456話
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向け……グラビティブレスが一斉に放たれる。
賊軍にとって運が良かったのは、賊軍の背後にサセボシティがあった事だろう。
つまり、貫通力が高い収束型のグラビティブレスを使用していれば、新型艦を貫き、背後のサセボシティに被害が出てしまう為だ。
攻撃力が高い故の弊害と言ってもいい。
だが、それに対応するように拡散されたグラビティブレスという攻撃方法がある。
射程はそこまで長くないが、その分広範囲に攻撃が可能なグラビティブレス。
新型艦は相転移エンジンを使用している以上、当然のように重力波砲やビームに対して強い防御力を持っているのだが、ファブニールの性能を考えると……その程度のバリアなどは容易に貫通してしまう。
勿論ディストーションフィールドにより比較的威力は下がる。
その結果、多くの新型艦が被害を受け、何隻かの新型艦はそのまま空中に飛んでいる態勢を維持出来ず、地上へと落ちてるものもある。
幸い賊軍がいたのは先程まで攻撃していた討伐軍の基地の上なので、戦艦が落下した事により民間の建物が破壊されるような事はない。
そしてグラビティブレスの拡散型という事は、当然のように賊軍の新型艦以外にも攻撃は命中しており、戦闘機や戦闘ヘリ、エステバリスといった敵の戦力が次から次に地上へと墜落していく。
命を大事にするこの世界の戦力だけあって、コックピット付近に命中した機体以外からは結構な人数がパラシュートを使って脱出している。
空中に無数に存在するパラシュートは、一種の花……もしくは花火のようにも見えた。
そう考えればそれなりに綺麗なのかもしれないが……その花火にぶら下がっているのが幾つもの犯罪を重ねた盗賊の集団だと思えば、この台詞を送るのが相応しい。
「汚え花火だ」
……ちょっと違うか?
まぁ、それでも地上に降下したこいつ等は当然のように逃げ出そうとするだろうが……それが可能かどうかは別の話だ。
カトンボから出撃したメギロートや、シロガネから出撃した生身の量産型Wが今頃こいつらを押さえているだろう。
賊軍の本隊である以上、こいつらは色々な意味で重要な情報源となる。
そして情報を全て吐かせた後には、賊軍として行動してきた犯罪を明らかにして討伐軍に断罪して貰う事になる筈だ。
ともあれ、ファブニールの攻撃でエステバリスや戦闘機、戦闘ヘリといった者達は大きな被害を受けて地上へと落下していった。
残る戦艦の方も多かれ少なかれ被害を受けており……正直、俺はまだ何もしてないんだけどな。
ましてや、ナデシコからはエステバリスが5機出撃しているだけだ。
その5機は、リョーコ達パイロット3人娘とヤマダ、アキトだろう。
先程も思ったが、人を殺すかもしれないという件もあって、自分達がピンチではない限り必ずし
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