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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
裏切り
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右腕を横に振って攻撃を仕掛けたが、カブトは体を
屈
(
かが
)
めて
容易
(
ようい
)
にかわした。
改めて、右拳からパンチを放つ。
ドガッ!!
今度のパンチは最初の時より強力で、撃たれたヴァーミンの体から大きな火花が飛び散った。ファイアフライとカブトのクロックアップが解除され、世界全体の時間が再び流れ出した。
ズシャアアア!!
地面をスライドしながら倒れていくヴァーミンの体から突然、謎の
微粒子
(
ナノマシン
)
が湧き出てきた。全身を覆い尽くすと、姿がオートマトンから人間へと変化した。
そしてカブトが眼にしたのは、驚くべき衝撃だった。
「……コペル」
そう。
このクエストで一時的にコンビを組み、先ほどネペントに殺されたと思っていた元ベータテスター《コペル》の姿がそこにあった。
「……オートマトンの
擬態
(
コピー
)
だったのか……」
見た目はコペル本人だが、その正体はファイアフライ。初めてコペルと遭遇した時、一瞬だが
歪
(
いびつ
)
なものを感じていたが、その時は気のせいだと思っていた。いや、そう思いたかっただけなのかもしれない。
突然始まったデスゲームをクリアすることで頭がいっぱいだったため、他の思考を無理に追い払おうとしていた。しかし、それが俺の能力の
妨
(
さまた
)
げとなってしまった。
「いつからコペルに擬態してた?」
出会った時からオートマトンだったのかどうかを一応確認したいと思い、俺は擬態コペルに問い質してみた。
すると、直立した擬態コペルの唇から、クックック、と奇怪な笑い声を吹き出しながら言った。
「キミが《はじまりの街》を出た時から、尾行してたんだよ。そしたら、あの《ホルンカの村》で本物のコペルを見つけて……殺してやったんだよ」
微笑を浮かべながらも喋り続ける擬態コペルに、不思議と俺は怒りを感じなかった。
コペルは、俺をネペントに殺させようと企んだ少年だ。当然俺には恨む権利がある。だが、例えその時のコペルが本物だったとしても、デスゲームの虜囚となれば当然の結果だ。かつての俺のように。
「でも……コペルは、死んでない」
「……どういう意味だ?」
「僕がコペルなんだよ。……擬態すると、記憶も一緒に引き継ぐんだよ。だから僕はコペルそのものさ」
「………」
筋は通っていた。
オートマトンが人間に擬態する際、姿だけでなく記憶も引き継ぐことが可能とされている。今回はコペルの記憶を引き継いだことによって、彼の性格や態度を表すことができたのだ。本人と見分けがつけられないくらい繊細な擬態能力が、人との信頼関係や絆を利用する様を、俺は何度も見てきた。
故に、身近な誰かから速く命を落としたものだ。
「それで、どうするネザー?」
擬態コペルが
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