第十六章
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る所以です。
その明日夢ですがごく普通の中学生、そして進学して高校生になります。響鬼は前半ではとりわけ彼の学園生活がクローズアップされています。
そして前半では響鬼は包容力のある大人として明日夢にいつも微笑みかけている存在となっています。
まず強く格好いいです。そして熱いところもあり気さくでユーモアもあります。そのうえ包容力があり大人であります。完璧かというとそうではなく機械に弱かったり何処か抜けているところもあります。明日夢はその響鬼をひたすら憧れる少年として描かれています。
立派な大人に憧れ尊敬するということは誰にでもあります。明日夢にとって響鬼はまさにそうした憧れの存在であり彼はその背中をずっと微笑みながら見ています。そして響鬼もそんな明日夢を優しい微笑みで見ています。
その二人の関係はあまり接近しません。確かに接近していますがそれでもその接近は師弟関係には至りません。あくまで理想の大人とその大人に対して憧れひたすら慕う子供という関係に留まっています。
そのまま前半は進みます。二十九話まで観てもその関係は進展しません。普通の高校生である明日夢と鬼である響鬼ではどうしても接近できません。明日夢自身どうも鬼には向かない性格であることは劇中でもおおよそわかります。文科系の人でありますし魔化魅であろうとも積極的に戦う性格ではありません。むしろ最終回で彼が決めた進路である医者の様に戦士を後ろから支える立場の方が向いているのではないでしょうか。
そして彼は主人公といよりはヒロインです。男の子でありますがその性格や行動はどう見てもヒロインのものです。少なくとも僕は明日夢はヒロインだと考えています。しかも平成ライダー、いえ昭和まで入れた仮面ライダーの中で最もヒロインらしいヒロインです。響鬼は他にも女性キャラ、しかも魅力的なキャラクターが多い世界なのですがそれでもです。明日夢の前には霞んでしまいかねない程彼はヒロインとして見事な存在でした。
そのヒロイン明日夢は結果として戦士、即ち鬼にはなりませんでした。やはり彼は戦士を支えるべくしてそうなった人物です。そう考えますとあの最終回は非常にいいものでした。鬼でなくとも役に立てるとわかったのですから。
明日夢と響鬼は人生においての師弟関係となりました。この作品は師弟関係もまたテーマですからそれでいいと思います。そしてもう一人の弟子であった桐矢京介についても延べさせて頂きたいと思います。
響鬼は途中プロデューサー交代による大幅な路線変更がありました。それによりプロデューサーはアギト、龍騎、ファイズのプロデューサーだった白倉伸一郎氏になり脚本家は井上敏樹になりました。そしてストーリーを進める為に桐矢というキャラクターが出て来ました。
彼は他人への配慮にかけ自意識過剰であり何かと嫌味な行
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ