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Blue Rose
第二十四話 世界の外その七

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「是非」
「そうしてね、もう暫くしたら退院だからね」
「いよいよですね」
「待っているんだよ」
「はい、そうさせてもらいます」
「是非ね」
 岡島も優花に暖かい言葉をかける、優花は長崎以外の場所にも行くことが出来る日が近付いていることを実感していた。
 その中で訓練をしていってだ、遂にだった。
 この日の付き添いをしていた副所長からだ、笑顔で言われた。
「もうね」
「今の僕はですね」
「何処からどう見てもね」
 それこそというのだ。
「女の子よ」
「仕草がですね」
「完全によ、無意識からね」
「そうなっていますか」
「ええ、けれどそれでもね」
「注意は必要ですね」
「ちょっとしたことでわかる人はわかるっていうのはね」
 このことはというのだ。
「紛れもない事実だから」
「だからですね」
「そう、気をつけてね」
 絶対にという言葉だった。
「これからも」
「そうします」
「百じゃないと安心出来ないから」
 副所長はここで数字を出した。
「九十九・九九九パーセントでもね」
「その0・00一パーセントがですか」
「危ういから」
「男まさりとは違うからですね」
「男まさりといっても最初から女の子なのよ」
 それこそ生まれた時点からというのだ。
「だから男の子みたいといってもね」
「女の子の標準から見てで」
「そう、最初から女の子なのよ」
「私と違って」
「貴女は最初は男の子でね」 
 そしてというのだ。
「十六年間男の子だったから」
「そこは全然違いますね」
「だからその分ね」
「大きいですね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「だから本当に気をつけてね」
「完全に女の子としてある様に」
「気をつけてね、もう少ししたら完全に女の子になるけれど」
 だがそれまでの間はというのだ。
「出るものは出るから、それに」
「それにとは」
「完全に女の子になってもひょっとしたら」
 こうも言うのだった。
「男の子だった時が出るかも知れないわ」
「そうなのですね」
「だから気をつけてね」
「はい、本当に気をつけないといけないんですね」
「そうよ、怪しまれたら」
 その時でというのだ。
「変な人がそう思ったら」
「その時点で、ですね」
「大変なことになるから」
 こう言うのだった。
「マスコミとかね」
「そうですか、マスコミですか」
「マスコミが一番怖いですね」
「そうよ、気をつけてね」
「わかりました」
 確かな声でだ、優花も頷いた。そうしたことを話してだった。
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